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猛暑に突入してから10日以上過ぎた。身体はすっかり暑さに慣れてしまったようで、体調の方はすこぶる良好である(全開になっているエアコンのお世話になっているだけかもしれないが)。この数日夕方に吹く風は、一頃の熱風ではなく、秋の匂いが少し感じる。今週一杯辛抱すれば、無事この夏を乗り切れそうだ。

今月中に2回の出張が予定されているが、まだ日程が決まっていない。明日までに確定するが、そのうちの1件は福島である。本宮という所に出かけるのだが、時間が取れれば会津にまで足を伸ばしてみたいと思っている。

これまで日本中にあちこち出かけ、47都道府県のうち足を踏み入れた事がないのは、鳥取と島根の山陰の2県だけである。しかし、地方という単位まで落とすとまだ行っていないところがいくつかあり、北海道の道北や、岐阜県の飛騨高山、福岡県の北九州市などであり、会津もその一つだ。

関東地方の小中学校では修学旅行で出かける場所だが、関西育ちなのでお伊勢さんが会津に相当する場所になっていた。福島県でも、いわきや郡山には仕事で出かけたことが多く、相馬野間追いも見物したことがあるのに、なぜか会津には出かける機会がなかった。

会津に出かけたいと思うようになったのは、ミーハーな動機で、「八重の桜」の影響である。母校の設立の模様も描かれるとあって、年初めから日曜の夜に欠かさず観ている。今月になって、ようやく京都に舞台が移ったのだが、これまでは延々と会津での物語が続いており、会津の空気を感じたいと思うようになってきたためである。

新政府軍に追い詰められ、会津落城から斗南藩への転封にいたるまでの悲劇に至った、会津人の精神風土を感じるために、会津の空気に触れてみたくなったのだ。番組を見続けた結果、気持ちの上では完全に“会津贔屓”になってしまっている。

靖国神社というのは、明治の初めに戊辰戦争での戦没者を祀るために建てられたものである。薩長土肥の兵士は祀られているが、会津をはじめとする東北列藩同盟のためのものではない。

毎年のように、8月になると政治家の靖国参拝が話題になるが、会津の人は靖国神社に対してどんな考えを持っているのだろうか?

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子どもの頃過ごした大阪には、当時4つの球団があった。セが阪神の1球団だったのに、パは3球団もあった。阪神フアンが一番多かったと思うが、巨人フアンも結構居たように思う。いずれにしてもセリーグのチームで、パリーグフアンはその他大勢の扱いだった。

子どものころから筋金入りの天の邪鬼だった私は、大勢になびかず南海ホークスを応援していた。そのDNAの素である親父は巨人フアンで、アンチ阪神の精神があったのだろう。ちなみに、私の弟は阪急フアンであり、へそ曲がりの遺伝子は先に行くほど強く出てくるようだ。

子どもの頃、南海ホークスの天敵はライオンズで、オールスターゲームの頃までに10ゲーム以上離していたことがあったが、終盤にひっくり返されたことが2度もあった。その憎気相手が稲尾であった。先発にリリーフにと文字通り“獅子奮迅”の活躍で、ホークスフアンの夢を打ち砕いたのだ。

出てくれば負けないので、「神様、仏様、稲尾様」と称えられて、とうとう20連勝という信じられない記録を作ってしまい、息の根を止められてしまった。昭和32年、小学校3年生の時のことだ。

その稲尾の連勝記録を、楽天のマー君が塗り替えてしまった。今シーズンだけで17連勝なのだが、楽天の勝ち越しは20なので、ほとんどをマー君一人で稼いだ勘定になる。月間MVPを3カ月連続で受賞しているが、これで4カ月連続になるだろうし、年間MVPも満票での受賞ということになりそうだ。

私にとっては憎い稲尾の記録を一つ破ってくれてうれしい限りだが、昭和36年のシーズンに記録した年間42勝という記録は、いかにマー君といえども手が届かないだろう。マー君の快挙に、改めて稲尾の偉大さを感じさせられてしまった。
昨日は終戦記念日だった。毎年この時期になると戦争や平和に関する報道が多くなるのだが、昨日もあちこちチャンネルを切り替えながら、平和の事を考える一日になってしまった。NHKの番組を見ていた時に気になったのは、若者や女性にも軍事力強化すべき意見が見られたことである。

安倍政権が誕生してから、「日本の右傾化」という言葉が良く聞かれるようになったのだが、政権だけでなく国民の間にも右傾化が見られるようになったのではないだろうか。この背景には、中国との軋轢や北朝鮮の怪しげな振る舞いなどがあるためなのだろうが、危惧を感じざるを得ない。

明治以来の日本の防衛についての考え方は、日本列島に引きこもり敵を迎え撃つのではなく、外に防波堤を求め緩衝地帯とするというもので、征韓論、日清・日露戦争、日韓併合、支邦事変(日中戦争と言うべきか)、太平洋戦争と全て文脈は同じで、“自衛のため”に侵略を繰り返したのだと思う。

攻撃は最大の防御であるという思想が根底にあるならば、防衛力強化という言葉は慎むべきではないだろうか。

ところで、気になる言葉が一つある。「先の戦争」という言葉である。第二次世界大戦では大げさすぎるのかもしれないが、太平洋戦争と言わず、天皇陛下のお言葉にも出てくるし、ニュースの中でも先の戦争という言葉が良く使われる。

太平洋戦争というと、昭和16年12月8日の真珠湾攻撃から始まったアメリカを中心とする連合国との戦争を指すものであり、中国との間ではそれよりも前から戦いが行われていた。両方の戦争を総称する名前がないため、「先の戦争」というぼかした言葉で表現するしかないのだろう。

いっそのこと、「先の戦争」という言葉を固有名詞にしたらどうだろうか。

暑さの副産物として“日照り”が発生する。梅雨明けが早かった分、今年の夏は深刻度が高いように思う。コメの消費量が減少している今日ではあまり飢饉ということに関心はないようだが、農業国だった時代には大きな社会問題になっていた。

飢饉の原因は、東と西では異なり、東日本では山背と呼ばれる北東風が吹くことによる冷害、西日本では干ばつによる飢饉である。両方が一度に来ることはないので、全国的に見ればバランスは取れていたのかもしれないが、地域にとっては深刻な問題だったのだろう。

「赤穂の塩」というのはブランド化しているが、江戸時代に産業化されたもので、瀬戸内の雨の少なさを活かしたものであり、四国には弘法大師が作ったとされるため池が多くあるが、これも雨が少ないことの証明でもある。

東北の冷害は20年ほど前に大きなものがあったが、それ以来耳にすることはない。一方、西日本の水不足というのは数年ごとにニュースで報じられているように思う。先日沖縄を訪れた時、屋根上にジュラルミンのタンクを置いている家の姿が目に付いた。

10年前にはあまり目立たなかったのが、急速に増えたようである。話を聞くと、数年前に大きな断水があり、それへの対策として設置されるようになったということだった。地球の温暖化が徐々に進行しているということなのだろう。

関東地方も、水不足が一向に解消される気配はない。断水などの目に見える影響がないためあまり大きなニュースにはなっていないようだ。不思議に思うのは、水がめである北関東では毎日のように雷雨に見舞われているのに、ダムの水位を上げるようにはなっていないことである。

良く考えてみると、夕立というのは局所的に降ることが多く、千葉県全域に夕立が降ったことなどは聞いたこともない。夕立がいくら降ったとしても、降水量トータルとしては大したことがないようである。水不足解消のためには、不謹慎ではあるが台風を待つしかないのだろうか。

3階建ての3階で、天井からの熱と西日で午後には耐えられない日々を過ごしている。水不足解消の決め手にはならないのだが、夕立による打ち水効果に期待したい(特に天井を覚ましてほしい)。しかし、都内には降っても、江戸川を挟んだ行徳には一滴も降らないので、天井からの熱気は一向に収まらない。雨乞いをしなければ。



夜中に目を覚まして、テレビをつけたらダルビッシュの登板する試合が始まる所だった。いつもは麦茶を飲んだら、そのままもう一度寝るところなのだが、初回に3連続三振を見せつけられると、眠気が吹っ飛んでしまい、結局最後まで見続けることになってしまった。

キャッチャーとのリズムが良く、サインに首を振ることがなかったため、ポンポンと投げ込んで6回2死までパーフェクトゲームの進行となった。4月に9回ツーアウトまで一人のランナーも出さなかったアストロズ相手であり、今度こそという期待を持たせたのだが、2-2の後のきわどい球をボールと判定され、嫌な予感がした。

案の定次は明らかにボールとわかる投球で、完全試合の期待はまたもやお預けとなってしまった。完全試合を阻むヒットを打たれたのは9番バッターであり、今回のフォアボールも9番バッターである。ダルビッシュにとって、アストロズの9番バッターというのは鬼門なのだろう。

まだノーヒットノーランの期待はあったのだが、フォアボールになった時にキャッチャーのピアジンスキーが暴言を吐いたのだろう、退場を宣告されてしまった。これでリズムが悪くなったのか、8回にホームランを打たれ、ノーヒットもダメになってしまった。

夜中に目を覚ましても、テレビをつけることなどめったにないのだが、何かの予感が働いたのだと思う。しかし、その僥倖が実を結ぶことなく、大記録の瞬間を見届けることはできなかった。「真夏の夜の夢」ということか。今日は仕事の予定もないので、たっぷり昼寝をしなければならない。


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