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いよいよプロ野球が開幕した。WBCで2連覇の後だけに、昨日の開幕戦はいずれも超満員であり、WBCで盛り上がった人気は衰えることはなく、心配されたフアンの後遺症はなかった。6試合のうち5試合までがドーム球場での試合で、唯一の屋外球場であるマリンスタジアムも3万人を集めている。

WBC戦士の活躍も注目され、中でもダルビッシュVS岩隈が開幕戦で実現した。さすがに絶好調とはいかず、ダルは韓国戦のように立ち上がりに3点を取られ、岩隈も6回までしか投げられなかった。それでも両者の投げあう試合は、今シーズンの目玉の一つだろう。

WBCの後遺症で注目していたのは、達成感を感じた選手だけではない。最終候補になりながら、土壇場で落選した選手のモチベーションである。

昨日は落選組みが大活躍の1日だった。ソフトバンクの和田は14個も三振を奪い、松中は5打点、西武の細川は逆転3ランであり見事としか言いようがない。

後遺症が一番ひどいのはどうやらイチローのようだ。体調不良で精密検査を受けたところ、胃潰瘍が判明した。故障者リストに入ったため、開幕から8試合に出場できず、シーズン200本安打がピンチになってきた。

野球選手の休場は、ケガや故障によるものがほとんどであり、内臓疾患はあまり聞いたことがない。それにしても胃潰瘍とは、イチローがいかにストレスにさらされているかよくわかる。

WBCだけでなく、毎年200安打を続けるうちに、“続けること”がだんだんストレスを大きくしたのであろう。並みの選手では感じることはない、イチローにしか感じることのないストレスなのだろう。

もう一ついえるのは、並みの選手ではケガや故障、不調などにより“続けること”ができなくなることが多いのだが、胃潰瘍になるまで“続けること”のピンチがなかったということは、それだけイチローは体の手入れにも気を使っているのだと思う。

私も胃潰瘍持ちである。アラサーの頃、はじめて成人病検査を受けた時に、いきなり再検査を言われ、胃潰瘍の根治跡が発見された。知らないうちに胃潰瘍になり、知らないうちに治癒していたのである。それから胃潰瘍を意識するようになったが、はっきり自覚症状があって医者に行ったのは1度だけである。

どうも私の胃潰瘍は、ストレスからくるのではなく、飲酒・喫煙・不規則な生活によるもので、どうやら次元が低い胃潰瘍のようだ。反省。
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ようやく桜が満開になったようだ。当初の予想よりも1週間遅れであるが、入学式に葉桜になるのだけは、何とか避けられたようだ。なんといっても、桜のもとでの入学式の記念写真はさまになるのだから。

ロンドンでの金融サミットを受けて、ニューヨークの株価は上昇している。心配された「国益」を優先させた論議が少なく、国際協調の姿勢が明確になったことに、市場が好感を持ったことの表れであろう。80年前の大恐慌の時は保護主義に走り、それが戦争につながったのだから、評価してよいと思う。

これですぐに景気がV字回復するとは思えないが、少なくとも出血は止まり、金融危機によるショックは一段落だと思う。応急処置から、本格治療の始まりになる。

諸外国の場合は、単純に内需喚起策を推進すればよいのだろうが、日本の場合は構造変換を伴ったものにしなければならないと思う。高齢化社会に適応した内需喚起策である。

例えば、住宅建設は関連需要も大きく景気刺激効果は高いが、30代から40代前半の住宅取得年齢の人口がそれほど大きくはなく、ましてや就職氷河期世代も含まれるため、大規模な住宅ローン減税がそれほど大きな効果はないような気がする。

ここは新築住宅だけでなく、1件あたりのスケールは小さくなるのだがリフォームにももっと目を向けるべきだと思う。耐震化、バリアフリー化、省エネ住宅化などのリフォームにも手厚い助成を行うことによりリフォームを促し、快適に晩年を過ごす途を開くことにより、豊かな成熟化社会の実現を目指すことが重要だと思う。

パンダが居なくなった上野動物園の昨年度の入園者が60万人も減って、60年前の水準になったという。一方で旭山動物園は277万人を動員し、上野動物園との差は10万人まで肉薄してきた。

パンダというホームランバッターに頼っていた上野に対して、コツコツとヒットを重ねた旭山の消長は、なにやらWBCの日本の闘い方に通ずるものがあると思う。内需喚起策もコツコツ型のスモールベースボールを意識する必要があるのではないだろうか。

今朝は北東風が吹いており寒い。この10日ほど平年を下回る寒さになっており、桜は開花はしたものの中途半端な3分咲き状態で推移している。満開になっていないため、今日の強風にも耐えてくれそうで、週末には一気に満開になりそうだ。

昨日、注目の日銀短観が発表された。景況感とくに底入れの時期を確かめようというのが、今回の日銀短観が注目されるゆえんだ。先行きどうなりそうなのかを判断したいためだ。

現状を表す景況感はマイナス58と、オイルショックの時を下回る過去最悪になった。一方、3ヵ月後の先行きの見通しがマイナス51と現況を上回ったことに微かな光を見出したのだろうか、株価は少し上昇している。景気の“気”の部分をあらわしているのだろうか。

このところ色んな経済指標で、「オイルショック以来の」という表現をよく見かける。その頃から各種統計データが整備されだしたこともあるのだろう、オイルショック以前にまで遡るのは今のところ見かけない。

ところで、このオイルショック以来という表現だが、アラカン世代以上ではオイルショックを社会人として体験しており、ネオンの自粛で暗い中を羽田に降り立つ経験を持っている。ところが、社会の中堅を担うアラフォー世代は、オイルショックの頃に生まれ、耳学問では知っているが、身をもっては体験していない世代である。

アラサー世代に至ると、バブル経済も小学生時代にすごしており、好景気を実感したことがない世代になっているのである。意識のギャップが生まれるわけだ。

だからどうしたと言われそうだが、世代による肌感覚の差というのは時代の空気をどれだけ吸っているかの差だろう。これを忘れて話をしてしまうために、子供たちから「説教オヤジ」として煙たがられるのであろう。反省
あっという間に4月を迎えてしまった。歳をとると時間が過ぎるのが早い。この3ヶ月で何を行ったのか考えると忸怩たるものが残る。

そんな3ヶ月の関心事の一つは「右肩下がりの時代のマーケティング」である。日本社会は、経済危機がなくてもバブル崩壊以降低迷を続けており、これは日本が抱える少子・高齢化の構造的問題である。世界経済危機が起こって、一挙に弱い部分が露呈し、深刻な状況になったと見ている。

これまでのマーケティングは、市場が成長することを前提として組立てられているが、市場が縮む状況では異なるアプローチをする必要があると思う。これが「右肩下がりの…」になるのだが、景気の悪いタイトルで今一受けがよくない。

新しい商品にするためには、タイトルを考え直すことにしなければなるまい。いいネーミングがあればアドバイスをいただきたいと思う。

幸いチャンスがある。CHINAと英語で言えば磁器のことを指すように、JAPANとは漆器のことを言う。今、この漆塗りの技法を活かして建材市場に進出しようという試みがある。「右肩下がりの…」にピッタリのテーマであり、何とかこの機会に考えを整理してみたいと思うのだが…。

続投を表明した小沢代表だが、森田ショックが尾を引いている。そこで今月に独自の情勢調査を行って判断するとしているが、調査結果で悪いことが判明した時点では手遅れだと思う。
他人のことはよくわかるのだが、自分の問題では後手ばかりなのは困ったことだ。
GMとクライスラーの支援策について、アメリカ政府から厳しい条件が付いて発表された。この結果を受けてニューヨークの株価は下がっている。年度末に向けて急上昇した日経平均は昨日大きく下げ、今日はどうなるのか金融機関にとっては気になるところだろう。

GMの支援策が難航しているのは、労組との関係に決着を見ていないためだ。GMが危機に瀕している理由は、販売不振に加えて高コスト体質であるためだ。高コストの要因は労組が強く、退職者の健康保険まで見なければならず、従業員プラスαの人件費を負担する構造になっている。

アメリカは国としての健康保険制度が整備されておらず、GMは高福祉という大きな政府の役割も担っている格好である。

世界経済危機の中で、小さな政府主義から大きな政府へと振り子はゆれ始めている。そんな中でいち早く大きな政府を実現しているGMが危機に陥っているのは皮肉な話だ。

大きな政府への回帰には「安心」を求める力が働いているためだが、安心が実現すると怠惰が始まるということの典型のように思う。リベラル的考えとコンサバ的思考が交互に台頭するのは、行き過ぎを抑えるための自然の摂理なのだろう。

自然に戻された佐渡のトキは、オス4羽が佐渡に留まっているのに、メス4羽はすべて本土に渡ってしまい、今年の自然繁殖は絶望的になっているようだ。男は現状から離れられず、女はたくましく理想のオスを求めて飛び立つというのは、他人事(他動物事と言うべきか)とは思えない。これも自然の摂理か。


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