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昨日は最高気温が15度と、3月下旬の暖かい元日を迎える事が出来た。今年の2月には65歳になり、いよいよ高齢者の仲間入りをすることになるのだが、すでにこの数年に目や歯にガタツキが来ており、齢を重ねることを実感させられている。

しかし、内臓を中心とする身体の異変は、お酒が少し弱くなった以外はあまり感じることはないので、もう少し仕事は続けるつもりだ(脳みその衰えを感じないこと自体が老化かもしれないが)。

手始めにやりたいのは、HPページの再開だ。というのも、10年ほど前からセミナーなどで行っていた「マーケティング・アイ」を書きものとしてきちんと残す必要があり、出版できればよいのだが難しそうなので、HPにまとめたものを記録として残すためだ。

それとともに、「失われた20年」についても整理しておきたいと思っている。今世紀に入ったころに、「マーケティング・アイ」の一環として「失われた10年」について分析をしたことがあるが、その時の結論はこのままだと「失われた20年」になるという危惧を持った。

現実はその通り推移し、今度は「失われた30年」の姿もチラチラ見えだしており、こちらも整理する必要があると感じており、HPに記録として残しておきたいと思っている。

65歳を迎える2月の下旬を目標にしているが、どうなるだろうか、今年最初のチャレンジだ。
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年末に向けて株価が最高値を更新し、株価と内閣支持率が連動しているという勘違いからか、安倍首相は自重していた靖国神社への参拝に昨日踏み切った。前回の首相就任時に参拝できなかった事を、“痛恨の極み”と表現しており、ようやく念願を達成したわけだが、取り返しのつかない判断ミスだった可能性が大きいと思う。

中国や韓国などの反発は想定内で、参拝を自重していても一向に関係改善はせず、それならば支持基盤である保守層を取り込むためにという判断だったろうが、アメリカ大使館からの不快感の表明は想定外だったのではないだろうか。

アメリカ本国で、政府関係者がこのような声明を出すということはよくあるのだが、出先である大使館から即座にコメントが出るというのは異例なことだと思う。

さらに、BSの海外ニュースを見ていると、ヨーロッパでもこの問題が大きく取り扱われており、安倍首相に対する批判的な論調は共通している。海外で安倍政権をどのような目で見ているのかがよくわかる。

領土問題や、慰安婦問題で国際世論はどのように動くかは自明の理で、安倍政権は四面楚歌の状態になりそうで、嫌いな言葉だが、これほど国益を損なうような行動はないと思う。参拝が惨敗になってしまったような気がする。

私にはよくわからないのが、前回の首相就任時に参拝できなかった事を“痛恨の極み”と表現したことだ。新明解国語辞典では、痛恨を「(取り返しのつかない事として)非常に残念なこと」としており、それに“極み”という言葉が重なるのだから、悔恨の思いの最大限の表現となる。

靖国神社は昔からあるのではなく、明治の初めに戊辰戦争の官軍の戦死者を祀るために建てられたもので、その後は日本が国として戦争をするための道具として存在したものであると思っている。

そんな所に私はお参りをする気などこれまで一度も持ったことはなかったので、行けなかった事を、“痛恨の極み”という表現をするのは到底理解できないことである。余計なことをせずに、ひっそりと元日を迎えれば株価の上昇と支持率は連動したのに。



年の瀬に、本来明るい話題のはずなのに、暗い影がチラチラ見えるニュースが飛び込んできた。楽天の田中の大リーグ挑戦と、稀勢の里の綱取りだ。

田中のメジャー挑戦の表明があったのは先週の事だったが、球団の移籍容認は昨日までずれ込んでしまった。去年までのシステムだったら、球団に50億円以上が転がり込むはずだったのに、新たな制度では上限が2千万ドルに抑え込まれたため、30億円以上の“機会損失”が発生するため球団が躊躇していたことが要因だ。

世論としては大リーグ挑戦を支持する方が圧倒的に多く、ズルズルと引き延ばすのは無理としての球団の決定のようだが、日刊スポーツの電子版の記事によると、田中が球団に「寄付」をするということで話がまとまったらしい。

入札金額は制限されたのだが、その分が田中との契約に回されることになる。ダルビッシュや松坂の場合、入札と契約の両方合わせて100億円とされているが、入札金額が大きかったため、年棒は少し安めになっているように思われた。

今回は入札金が低く設定されたため、いわば入札参加金のようなものになってしまった。しかも契約が不調に終わった球団には支払う義務がないため、今度は契約で壮絶なセリが行われることになり、一流選手の年棒が提示されることになりそうだ。ヤンキースの黒田は来シーズン1600万ドルで1年契約をしているとされるから、それに近い金額にはなりそうだ。5年契約だと8千万ドルになるから、入札金と合わせると総額では松坂やダルビッシュと同じ水準になる。

これに“大人の知恵”を出したのが楽天で、契約終了後に田中から「寄付」という形で埋め合わせをすることで、メジャー挑戦を容認したらしい。親が独り立ちした子どもから「育ててやったから」と言って、上納金を吸い上げるようなもので、さもしい話だと思う。

もう一つは、横綱挑戦のかかる大事な場所で、稀勢の里の部屋がなくなり、土俵はおろか寝る所もなくなったということだ。日本相撲協会は来年の1月から「公益財団法人」の看板を抱える事になるが、その障壁となっているものの一つが「年寄株」問題である。

先代の鳴戸親方が死去して、元隆の鶴が鳴戸親方を襲名していたのだが、どうやらこれが“借り株”だったようで、先代親方の未亡人との交渉が決裂し、急遽年寄り田子の浦を襲名したため、これまでの部屋を利用することができなくなり、流浪の民となってしまったとのことだ。

横綱を抱えると実入りが数段違ってくるのだろう。両者の駆け引きがエスカレートし、スムースな継承とはいかなくなったようだ。

二つの話に暗さを感じるのは、どちらも「育ての親の振る舞い」にあると思うのだが。

ブログを毎日更新するにはある程度のテンションの高さが必要になる。始めたころに比べるとだんだんテンションが落ち気味になってきたが、このところそれが一段と落ちてきた。その理由は入れ歯にある。

5年前に、子どものころの虫歯の治療の詰め物が外れたので、歯医者を利用した。女性の歯科医は私の口の中を見るなり、詰め物の事はそっちのけで、いきなりレントゲンを取られ、「歯周病がかなり進んでいます」という託宣があった。

前歯の4本はすでに手遅れで、“時間の問題”とのこと。左側はかなり進行しており手入れが必要、右側はしっかりしているのでしっかり守りましょうということで、月に1回の歯科通いが始まった。

前歯は手をつけず、残すべき歯のプラークを毎日取るという抵抗をしていたが、手遅れということで何の抵抗もしなかった前歯がとうとう寿命が尽き、仕事が一段落する12月に抜歯をし、入れ歯を入れることになった。

先々週に抜歯と型取りをし、先週の水曜日に入れ歯をはめるようになった。ショックだったのは、前歯を抜いた時に少し感じたしゃべりにくさが、入れ歯をはめると一段と話しにくくなったことだ。

歯科医によると、上の歯を入れ歯にするともっと話しにくくなるということであるが、下の歯でも舌先が入れ歯を支える部分ににあたりしゃべりにくくなるようだ。ふだんはおしゃべりな人間が、入れ歯でブレーキをかけられることになり、一気に落ち込んでしまい、ブログの更新も1週間おろそかになってしまった。

白内障で左目には人工のレンズが入っており、近々右目の手術もしなければならないようで、この分だと目と歯は“人造人間”になりそうだ。

現在なら医療で何とかなるのだが、目と歯が不自由なままで江戸時代に生まれていたら既に寿命は尽きていたかもしれない。そう思って少し気を取り直したところだ。

後20回ちょっとで、このブログは2000回になる。元日の到達は無理だが、1月中には何とかなりそうで、7年以内での到達はできそうだ。

安倍政権というのは胡散臭さがつきまとい、私は積極的に支持する気が起きない。3本の矢もしかり、この間の国会でも論議を呼んだ特定秘密保護法もそうだ。

今度は、日本初となる安保戦略を打ち出した。ベースとなる考え方は、このところ政府が用いている「積極的平和外交」というものにあるらしい。しかし、よく見てみると、前段の“積極的”という部分に比重が置かれ、後段の“平和外交”というのは言葉の飾りとして取りあえず取って付けただけのような気がする。

来年の国会の主要論点になる「集団的自衛権の解釈変更」というのは、アメリカと一緒になって“国際紛争の解決”に日本が参加するための道筋をつけるためのものであり、“積極的”という言葉を最近多用しているのはそのための地ならしだと思う。

特定秘密保護法の成立を急いだのも、アメリカと一緒になって行動するために、アメリカから強く要求されたためなのではないかと思う。

冷戦時代の防衛の主眼は北方のソ連に対処するものが主眼であったが、今回の防衛大綱では中国の脅威を明確に打ち出し、中国を刺激するものとなっている。このような政策を取るのは東アジアの緊張を高めるだけで、いくら「ドアはオープンしている」と言っても、衣の下から鎧がチラチラするようでは、関係改善は図れないと思う。

こうしたことの“国民の理解を得るため”愛国心の教育を行うらしい。開いた口がふさがらなくなってしまった。

高い支持率を背景にしての、積極的な“右カーブ”だが、こんなことをしていたら支持率は“ドロップ”してしまうのではないだろうか。この胡散臭い政権が後3年も続くと、どんな世の中になってしまうのか気がかりだ。


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