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台風6号は迷走しながら温帯低気圧に変わってどこかへ去ってしまったが、台風が予定された経路を予定されたスピードで進めなかったのは気圧配置が影響したのだろう。台風がいなくなっても、その気圧配置が残り最高気温が30度に届かない日が続いている。

今朝の天気図を見ると高気圧が太平洋の東側に位置し、湿った北東風が吹くため雲が出やすくなっているためだ。北東風のことを“やませ”と呼ぶが、やませは“冷害”をもたらす風である。1週間ほど前までは猛暑にうんざりしていたが、今度は冷夏を心配しなければならないのだろうか。

先日のニューヨークの40度を記録した猛暑も、症状が違うものの根っ子は同じで、北極の高気圧の張り出し方が影響を与えているのだと思う。気象学という科学は、因果関係=なぜという言葉の塊のような学問だと思う。

ラニーニャやエルニーニョという言葉が我々になじむようになったのは、その成果なのだろう。問題はこの先で、ラニーニャやエルニーニョがなぜ起こるかという疑問にぶち当たり、それが解明されてもその先を知りたくなり、丸い地球の無限連鎖に陥ってしまうのではないかということだ。

それでも“科学する心”がDNAに組み込まれている研究者たちは無限連鎖に挑戦するのだと思う。

正反対なのが、臭いものにふたをするような事故対応をした中国政府だ。事故の原因究明は安全確保のために不可欠で、重大事故ならなおさらだ。

原因究明の手掛かりで最も重要な事故車両を、即座に壊して埋めてしまうという処置には世界中が口あんぐりとなってしまった。しかも事故対策の陣頭指揮をしなければならない幹部職員を、即刻クビにしてしまうという、一罰百戒の見せしめだけはきっちりやっている。中国らしいといえばそれまでなのだが、独裁体制というのは“維持”することが重要なので、このような行動に走ったのだろう。

中国政府は“国内外”の批難にこたえて、一度埋めた車両を掘り返している。これも愚かな話で、自らの過ちをみとめたものだし、壊して埋めたものにどれだけ証拠の価値があるのだろうか。

注目されるのは、これまでなら国外だけのブーイングで済んでいたのだが、今回は国内での批判がネットを通じて巻き起こっている事である。いくらネット規制をしても、取締しきれなくなってしまってきたのではないだろうか。

台風6号が冷夏モードに引き込んだように、今回の事故が体制変革に向けての分岐点になるような気がするのだが…

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北海道に5日も滞在していたら、お腹が一回り大きくなってしまった感じだ。自宅にいると朝食はトースト1枚、昼はソーメン、夜はさっぱりしたものに飲み物というスタイルで、体重を維持してきた。

出張先のホテルでの朝食はバイキングで、控え目にしていても日ごろの倍以上のカロリーを取っていると思う。さらに昼食はラーメンを連日食べ歩き、夜は楽しいひと時があるため、2キロは増えたのではと感じている。

普段の出張では1泊2日が多いのだが、今回は出張費削減のために、2つの仕事をまとめたので5日も滞在することになってしまった。削減した出張費の分が、お腹の周りにまとわりついてしまったと思う。無理せず2回に分けるべきだった。

ホテルはアパホテルに泊まった。アパを利用するのは初めてだったが、これが失敗だった。窓のない部屋だったのだ。厳密に言うと窓はあるのだが、曇りガラスがはめ込まれており外が見えないのである。1泊ならともかく、4泊も過ごすと部屋で寛ぐことができないのである(飲み歩いた言い訳か?)。

朝食のバイキングは1200円したのだが、お粗末なものであり値段には見合わないものだった。もっと驚いたのは、昼食もバイキングを提供しているのだが、垂れ幕では890円と大書されていた。朝食は人質に取った宿泊客相手のもの、昼食は一般客をターゲットにしているためだろうか。二度とアパホテルは利用しないと思う。

ホテルは不満だったが、食事には満足した。寿司やジンキスカンは期待通りだったが、期待以上だったのが「土鍋ハンバーグ」だった。狸小路を散策している時に見つけた店で、煮込みハンバーグを提供している。

6時ごろ、普段より早い時間だが、メニューにそそられて入ってしまった。煮込みハンバーグで、23種類の野菜が入って980円という値段である。煮込みハンバーグを自分で作ることがあるが、土鍋を利用することは思いつかなかった。

土鍋の保温効果で何時までも暖かいものが食べられるので、私のようなダラダラ食事をする人間には合っている料理である。暑い時期が過ぎれば試してみようと思うのだが、野菜は何種類入れられるのだろうか。
台風は自転車に乗って八丈島の方にそれてしまった。南に移動したため、北の空気が入り込んで窓を開けっ放しにすると寒く感じるほど気温が下がってしまった。今晩から札幌だが、体感的には一日早く北海道入りをしたということか。

昨日東京ドームで行われた日本ハムと楽天の試合に、44千人の観衆が詰めかけた。一昨日の同じカードの入場者は22千人であり、ちょうど2倍になる。

ダルビッシュとマー君という球界No.1とNo.2の投手が投げ合ったためなのだが、よく考えてみると凄いことだと思う。客単価を3千円と仮定すると、二人の投げ合うことによる経済的価値は6千万円を超える事になる。

これを分解すると、ダルビッシュとマー君の個人の魅力による増加分と、二人の対決という付加価値の部分に分けられると思う。相乗効果の部分が意外に大きいと思うので、半分が対決による価値、個人の魅力が1/4ずつと見る事にする。

故障さえなければ、彼等は年間30試合程度の登板があるだろうから、4億8千万円ほど自らの魅力で集めることになる。ダルビッシュの年俸は5億円と言われているが、観客動員だけでその分をクリアすることになり、直接対決が1試合でもあればおつりがくることになる。これがプロというものなのだろう。

ところで、今朝の新聞の広告に、失敗学の畑村教授の「未曽有と想定外」という講談社現代新書の新刊が掲載されている。その広告の中に「もともと社会が彼ら(原子力の専門家)に期待していたのは、今回のような事故を想定することです。想定するのが専門家の責務だったのです。」という本文からの抜粋が載せられている。

プロ≒専門家だと思っている。札幌で4泊しなければならないので、連日飲み歩くわけには懐が許さないだろうから、畑村教授の新刊を熟読しようと思っているのだが…

昨夜のニュース映像で流れた魁皇の表情は、重荷から解放されたためか、あるいはやりきったという満足感からか、これまでに見せたことのない晴れやかなものだった。これもプロの一面なのだろう。


台風が自転車に乗ってウロチョロしている。速度が遅いので、雨風が長く続き、ポン酢で有名になった馬路村では一日の降雨量で日本記録を更新してしまった。明日の夕方の便で札幌に出かける予定なのだが、自転車のスピードだけに影響が気になるところだ。

競馬の予想は当たらないのに、“虫の予感”はよく当たる。昨日気になると書いた3人のうちの1人、魁皇が引退を表明した。通算勝利数の新記録を達成した安堵感からだろうか、相撲に淡白さが目立ち執念が感じられなくなっていたために危惧していたのだが、悪い予感が的中してしまった。

もう一人の高見盛は何とかしのいだが、十両陥落の危機は続いている。テレビで観ていると、このところ歓声が最も大きいのは魁皇で、その次が高見盛であったように思う。二人が去ることになると、ただでさえ低落傾向を続ける相撲人気はさらに落ち込むことになるのではないだろうか。

サッカーのコパアメリカでは今日から準決勝になっているが、ブラジルとアルゼンチンは準々決勝でともに敗退してしまった。両国は南米では絶対的な存在であると思っていたが、予選リーグから冴えない試合ぶりで、やっとのことで決勝トーナメントに進出するありさまでは、この結果はいたしかたのないことだろう。

主力選手の入れ替えの時期にあり、過渡期とも考えられるが、地殻変動の先触れかもしれない。私の“虫の予感”では後者なのだが…


今朝の日経コラム春秋の冒頭は、「“うーんこれまでか”。テレビの前で一人ごちた身を恥じている。」と記されている。私と同じように反省しながら、複雑な気分でなでしこの優勝を見届けた人がいたことに、ほっと一安心している。

あきらめてはいけないということを昨日嫌というほど思い知らされたが、あきらめを漂わせている気になるスポーツ選手が3人いる。

大相撲の魁皇と高見盛、それにイチローだ。魁皇は新記録を更新した達成感があるのだろう、取り口に精彩がない。高見盛は十両に落ちそうな所に番付が下がると8勝7敗でしのいでいたが、9日目での負け越しではもう駄目だろう。粘り腰がないのである。

イチローもこの時期で打率が2割6分台に低迷している。時たまBSの中継を見るが、今までなら内野安打になっていた打球が、内野ゴロになってしまっている。脚力の衰えだろう。イチローのヒットの1/3は内野安打であるが、おそらく半減しているのだろう。11年連続の200本安打は絶望的である。

昨日の朝までの進境なら、以上のようなことになる。しかし昨日の試合を見た後では少し違い、この後の粘りを見てみたいと思う。高見盛も幕尻まで3枚あり、6連勝して7勝8敗で場所を終えるとギリギリ十両陥落を免れる可能性は残っている。3人の粘り腰に注目だ。

年末に発表される今年の漢字に、“粘”という文字が有力候補になると思う。その火付け役になったのは首相だが、掃いても掃いてもはがれないぬれ落ち葉のような粘りであり、こちらの粘りは美しくない。

なでしこはきょう帰国し、官邸にも訪問する。粘りの刺激をしてもらいたくないのだが…



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