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寒いお彼岸になってしまった。例年ならサクラの便りが聞こえ出すころだが、この分だとサクラの開花は4月になってからで、10日過ぎに見ごろを迎えそうな感じで、満開のサクラの下での入学式は望めないだろう。新入生にはサクラがお似合いなのに。

朝日新聞は心情的に好きになれず、これまでほとんど読んだことはない。しかし、昨秋から原発事故を取りあげた特集の、「プロメテウスの罠」という連載は気になってはいた。それが学研から単行本としてまとめられたので、早速読んでみた。

目玉連載を自ら出版するのではなく、学研から発売されたことに違和感を覚えながらも、一挙に読み終えてしまった。最初の感想は、この連載を読んでいると、がれき処理の受け容れにもろ手を挙げて賛成する気にはならないという人々が出てきても不思議はないということだった。

連載はまだ続いているようだが、単行本にまとめられたのは1月までの部分で、多くは放射線量の問題に終始している。一言で言うと、政府の対応の鈍さがあれでもかこれでもかと指摘されており、当時の事を想い起しながら読み進めると、政府への不信感が増幅され、がれき処理も素直には受け容れがたくなるのであろう。

本では最終章に、官邸の震災直後の対応が取り上げられている。驚いたことの一つは、官邸の地下にある危機管理センターでは携帯電話が「圏外」になっており、携帯での外部とのやり取りは一切できなかったことである。外国からの侵略という事が危機管理の第一と考えると、むやみに私的道具を使ってのやり取りは好ましくないということなのだろう。

しかし、情報が乏しい災害対応において、有力な通信手段である携帯の「圏外」設定は、情報収集に大きな齟齬をもたらしたと思う。結局総理執務室がセンターのようになり、危機管理センターは十分機能しなかったのではなかろうか。総理執務室では携帯がつながっても、重要な戦略的オペレーションを手助けする機器が乏しくなってしまったと思う。オペレーションルームのあり方について考えさせられる出来事だ。

もう一つ気になったのは、官僚のサポートが十分果たせなかったことだ。これを続けると長文になるので、午後にでも校を改めて書く予定だ。晴れ間が見えてきたので、少し散歩して近所の公園のサクラの蕾の膨らみ具合を見てこようと思う。
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一昔前に、フランク・ショーターというマラソンの名選手が居た。1972年のミュンヘンオリンピックの金メダルをはじめ、次のモントリオールで銀メダル(これは大番狂わせだった)を獲得し、特に日本では福岡国際の4連覇やびわ湖毎日マラソンでも優勝しており、不敗神話が生まれていた存在だった。

特にそのインパクトが大きかったのは、1973年のびわ湖毎日マラソンだった。前年のミュンヘンで優勝したこともあり、この大会でも大本命だった。予想通りの後続を離しての独走だったが、異変が起こった。ショーターに腹痛が起こり、沿道の観衆が手にしている主催新聞社の小旗を取り上げ、コースを離れたところで用を足したのだ(あの小旗にはこういう用途があったとは)。

素早く用を済ませてコースに戻るとそのまま走り続けて優勝してしまった。「早飯早糞も芸の内」を文字通り実践したわけだが、もっと凄いのはいったん止まってからもう一度走り出したことである。リズムが崩れると走りにくいものなのに、いとも簡単にやってのけたわけで、日本で不敗神話が生まれた理由であり、モントリオールの銀メダルが番狂わせに思われたのだ。

このショーターの逸話を想い出させる事が昨日の競馬であった。昨年の三冠馬で年度代表馬になったオルフェーブルが、昨日の阪神競馬場に出走してきたので、レースぶりを注目していた。

スタートからオルフェーブルは力んだ走りで、騎手が手綱を懸命に引っ張って抑え込もうとするのだが、口を割って言うことを聞かず、先頭に立って走ってしまっていた。それがとうとう3コーナーで爆発してしまい、コーナーを曲がれず外ラチに向かって走ってしまったのだ。

思わず故障したのかと見ていると、後続の馬が通り過ぎると猛然と追いかけ始めたのだ。丸いコーナーを直角に回ってしまった格好で、距離損は大きく、しかも一度止まりかけてからの走りで、びわ湖のショーターを想い出させたのだ。

ショーターのように優勝とはならず2位になってしまったのだが、3000mのレースで3200mを1頭だけ走っているようなレースぶりで、とてつもない化け物のような馬だということは再認識させられた。化け物が2位に敗れたため、昨日のWIN5は1億9千8百万円という結果になってしまった。
今年1月1日現在の東京都の世帯当たり人口が2人を割り込み、1.99人となったことが発表された。単身世帯が増えたことがその要因であるが、単身世帯の増加は高齢化とともに晩婚化という異なる二つの側面がある。

東京都の中で、最も低い値は三宅村の1.60人、次いで青ヶ島村の1.62人と島嶼が続き、三番目が新宿の1.65人となっている。前の2つは過疎地域の高齢化、新宿は都市部の晩婚化の典型ケースなのだろう。

おそらくこれらの地域では単身世帯が半数を超えており、コミュニティの機能が著しく損なわれ、地域で共同して何かをするということが非常にやり辛い状況になっていると思う。限界集落ではなく、“限界自治体”という新しい言葉が生まれそうな気がする。

総務省の昨年3月末の統計では、東京に続いて北海道が2.06人、鹿児島2.17人となっている。真ん中と両端で単身世帯が多いというのは面白い現象だ。中央と隅っこで先頭を切って走っているということは、今後も世帯人口の減少が続き日本全体が“限界国”になるのかもしれない。

社会保障と税の一体改革は待ったなしなのだが、中でも少子化対策は待ったなしの一番手だと思う。それなのに昨日のニュースでは、「こども手当て」が「児童手当」に戻され、野党幹部の誇らしげなインタビューが映し出されていた。

以前にもこのブログで、特殊出生率が政治の達成度指標の一つだと書いたことがあるが、この2~3年わずかに上昇し始めた特殊出生率が、児童手当に戻ることにより再び低下しそうな気がしてならない。出生率が政治の待ったなしの課題であることを気付く政治家はいないものだろうか?友近や進次郎に気付いてほしいものだが。
昨日は、夕方に津波注意報が発令されるような規模の地震が起こり、夜にはサッカーの試合の最中にも緊急地震速報が流れるような事態になっている。去年の大震災の時もそうだが、これまでは緊急地震速報が流れた数秒後に揺れが始まる。しかし、昨日の場合は揺れが始まって1秒後に緊急地震速報が流された。

震源地が千葉東方沖の比較的陸地に近い所だったためか、この近さだと揺れを素早くキャッチして流される仕組みの緊急地震速報では、間に合わないということなのだろう。昨年の大震災の時は、緊急地震速報が流れたので心の準備ができて冷静に対処できたが、揺れの方が先に来る場合の対応も考えなければならない。

気になったのは、地震の数秒前に窓の外から音が聞こえたことである。ディズニーランドとは数キロしか離れていないため、毎晩8時半には花火の音が聞こえる。しかし、時間がずれているし、花火の音は連発するのだが、昨日は一発だけだったので不審に思った瞬間に地震の揺れが始まったのである。

若いころ、世田谷の砧のアパートの2階に住んでいた。1回は大家の住まいで、大家は雉を飼っていた。当時も年に2~3回は震度3程度の地震が起こる時期だったように記憶している。

地震の揺れが始まる直前にその雉が騒ぎ出すのである。雉が騒いで数秒後に揺れが始まるので、今の緊急地震速報のようなものだった。雉のお陰で心の準備ができたので、私にとってはありがたい存在だった。

動物の予知能力というか感覚は人とは数段レベルが違い、代表選手としてナマズが地震を知らせるということをよく言われるが、ナマズは声を出さないので、見ていなくてはならないが、雉は音で知らせてくれるので重宝な生き物だと思ったものだ。

昨日緊急地震速報の前に知らせくれた不思議な音は何だったのだろうか?
先日、小泉進次郎議員の予算委員会の質問に感心したばかりだが、昨日も一人有望な若手政治家を発見した。民主党の友近参議院議員だ。

元Jリーガーで、愛媛県選出の参議院議員である。参議院議員にはスポーツ界出身の議員が何人かいるが、ほとんどは比例区からの出馬になる。スポーツ選手としての知名度を生かすには、特定エリアではなく全国から広く・薄く票を集める方が適しているからだろう。

友近議員は、そんな中で愛媛選挙区から出馬している。元Jリーガーといっても、J2の愛媛所属であり、スポーツ選手としての知名度は荻原健司や橋本聖子など五輪のメダリストとは格段の差があり、薄くは集められても広くは集められそうもないから、地方区からしか出馬できなかったのだろう。

逆に言うと、一人を選ぶ選挙戦を勝ち抜いてきたのだから、単にアスリートとしての知名度だけでなく、有権者に訴えかける何かがあったのだろう。その理由が、昨日の予算委員会の質問ぶりを見ていてよくわかった。

昨日初めてその活動を見たわけだが、容姿や話しぶりなどはスポーツ選手の華やかさからはかけ離れた地味なものだった。質問も最初は国立競技場の改修問題や、TOTOの活用などを取り上げており、スポーツ界出身の議員によく見られる「スポーツ振興」が中心であった。

これで終わりかと思っていたら、途中から思わず聞き入ってしまうようなものに変わっていった。中国での冒認出願問題を取り上げたのだ。ぼうにんと読むらしいのだが、初めて聞いた言葉であり、最初は“ろうにん”と聞こえてしまい辞書を調べてみた。

新明解にはこの言葉が乗っておらず、ネットで調べて初めて冒認出願という言葉に行き当たった。パソコンでぼうにんと打っても、冒認という文字は変換されない。それほど一般にはなじみのない言葉である。

発明者や考案者でないものが出願した特許の事で、特許法には認められないことが記載されているらしい。


特許無法国の中国ではこれが横行しており、日本の地名や産地ブランドなどがドンドン中国で商標登録が進み、日本の地域ブランドが中国で販売を展開しようとしている時に、大きな妨げになっているというものである。

例えば、コシヒカリやササニシキという言葉はすでに中国企業によって、商標登録がなされており、新潟県産や宮城県産という表示でしか中国では販売ができないということらしい。

松阪牛も、“松坂牛”という商標が既に登録されているとのこと。私も、3年前に大連の空港の売店で、“午後の紅茶”と“午后紅茶”が並んでいたのに驚いたことがあり、昨年の広州でもスーパーの売り場で“津軽”というリンゴが売り場を占拠しているのにも出くわした。

この問題を大きく取り上げ、政府としての対応を迫った質問は、見事な若武者ぶりだったと思う。先日の小泉議員に続いて7.0を差し上げたいと思う。何せ、冒認という辞書にもない言葉を初めて知ったのだから。

でも昨日の質疑の模様を、取り上げたニュースがどこにもないのが残念だ。


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