忍者ブログ
[757] [756] [755] [754] [753] [752] [751] [750] [749] [748] [747]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今日から5連休がはじまる。割引制度のせいか昨夜から各地の高速道路は大渋滞である。割引制度は、入った時か出た時かのいずれかが休日に絡めば適用されるため、有効利用を考える人の出足が早かったのだろう。

私がGWに遠出したのは1回だけである。千葉市の保養施設が群馬県の猿ヶ京にあり、運良く?抽選でGWにとれたので車で出かけることにした。両親も存命中だったので、7人乗りでのドライブだった。今から20年前のことである。

早朝に千葉を出発し、順調に関越自動車道まで辿り着いたのだが、練馬のインター入り口で最初の渋滞につかまってしまった。渋滞で困るのはトイレであり、特に年寄りや小さい子供と同乗した時は配慮が必要である。

PAでと思っていたのだが、高速の入り口ですでにピンチになっており、仕方なく広いスペースで用を足させることにした。大勢の人が私と同じような行動をしていたのだが、なんと隣で子供の用を足そうとしていた人が、クライアントの一人であった。お互い罰の悪い思いをしながら会釈をしたのを思い出す。

練馬から水上までほとんど渋滞の切れ目がなく、夜の8時ごろ13時間かけてようやく施設に到着した。それ以来GWに車で遠出することはなくなった。

「渋滞学」という学問分野がある。渋滞のメカニズムを解明して道路や施設設計に応用するためだ。これをわかりやすく解説したのが「クルマの渋滞 アリの行列」(西成活裕著 技術評論社)である。

例えば、タイトルの一つであるアリの行列(渋滞)が何故起きるかということから、ラッシュアワーにおける電車の運行方法について語っている。ダンゴ運転を避けるための考察で、なるほどと思わせる指摘である。

この本の中で特に目を惹いたのが、“創発”という言葉である。この言葉は、社会心理学で生まれ、複雑系科学でよく用いられる言葉であるらしく、「個々が協調しあうと、全体に新しい高度な機能が生まれる」という意味だ。

トップダウン型でなく、ボトムアップ型のシステムであり、成熟化した社会での行動規範として面白い言葉だと思う。そのためには、全体を構成する個々の部門への啓蒙活動がキーになるのだろうと推測される。

昨日のこのブログで少し触れた舛添大臣の横浜市に対する避難は、疑いの発生が速報として流れたため、横浜市への電話が殺到し(渋滞が起こった)、厚労省との連絡が取れなくなったためである。

お互いが功を焦った結果、創発の逆をやってしまったと思う。先の北朝鮮のミサイル発射の誤報問題といい、「迫り来る危機」に対処する際に、水鳥の羽音に驚く平家のような行動が多いのは気になることだ。

アリの行列から山手線の運転システムが考えられるように、創発という社会心理学の言葉から、他の分野にも応用が利くのではないかと思う。少し考えて見たい。

悲惨なGWになってしまい、500円玉1個で5連休をしのがなければならない。ものは考えようで、散歩と読書で有意義な5日間とするか。

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
フリーエリア
最新コメント
[11/14 NONAME]
[06/09 元沖縄通♪]
[04/28 元沖縄通♪]
[03/22 ドン・カルチョ]
[03/21 佐野]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
アクセス解析