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昨日は物流企業のCS調査の報告会だった。報告会の後での立ち話で、「こんなに暇な12月を経験したことはない」との事であった。物が動いていないことの表れであり、現場では景気の停滞が肌で感じることが出来るのであろう。

ラジオの交通情報では、今年の春ごろから「交通量は少なめで、スピードの出しすぎにご注意ください」というアナウンスが目立つようになり、ガソリン価格の高騰だけでなく、経済活動の沈滞化がすすんでいたのであろう。

アメリカはゼロ金利政策と量的緩和に踏み切った。デフレを何とか避けようと、なりふり構わぬ行動に出ている。スピード感に好感が持てる。対策を発表するだけで、何の実行も行わない日本とは大きな違いである。

円高が進んで、1ドル87円に突入しそうである。9月のリーマンショックの時に、このブログで1ドル80円まで進むのではないかと予想したが、どうやらその水準に近づいてきたようである。

販売不振に円高のダブルパンチで自動車業界や電機業界は立ち往生している。期間工や派遣社員という「企業にとってのセーフティー・ネット」をフル活用して、経費削減に躍起である。セーフティー・ネットが整備されていない人たちにしわ寄せが来るというのは理不尽である。

あおりを受けているのが、自治体で大分県などでは県や市が、職を失った人を臨時職員に採用するなど対策に追われている。おまけに大幅な税収減が付くために、これまたダブルパンチである。

今人々の心理を暗くしているのは、どこまで悪くなるかわからないためであろう。底がわかればこれ以上悪くはならないという安心感が芽生え、経済活動も活発化しはじめると思う。しかし、後から考えてみると、あの時が底だったということがよくあり、渦中にあっては底が実感できないものである。

後から底がわかるのではなく、その時に底をいち早く実感できると、ビジネスチャンスは広がるはずである。私なりの診立てでは、底は今回の経済危機の膿が出尽くした時であると思う。具体的には、GMが倒れた時(倒産にはならなくても公的管理に近い状況になった時)が底だと思う。

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