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昨夜の月食は、好天に恵まれて絶好の観測日和になり、欠けていく模様をはっきり観る事が出来た。しかし、左目の視力が矯正して0.08なので、もどかしい観察だった。手術をして次の月食はどれくらいはっきり見えるのか楽しみだ。

今朝の日経朝刊の一面に、「タクシー会社20万台割れ 33年ぶり低水準」という見出しの記事が掲載されている。タクシーの台数は、小泉改革の規制緩和(座長を務めたオリックスの陰謀だと思うのだが)により、台数が増えて08年に22万台のピークを迎えたが、1台あたりの売り上げが低迷し、社会問題化した。

その結果、09年に減車を促す法律が制定され、この2年で1割以上減ったということである。記事によると、タクシーの市場規模は91年がピークで年間2兆7千億円だったのが、昨年度は1兆7千億円にまで低下しているとのこと。市場規模では4割減だが、個人的には9割減というのが実感である。

この数年仕事以外でタクシーを利用したのは、先月飲みすぎて電車で帰れなくなった一度きり(多分そう思うのだが)だけで、仕事でもよほどの事がない限りタクシーの利用はしないようになった。

バブル期は、会社の経費で落ちるという気安さから、タクシー利用が多かった。自営業になった最初のころはその習慣が残っていたのだが、自分の懐と会社の懐が同じということに気づかされ、バスや徒歩も活用するようになったのである。

このデフレの時代に値上げをしたのはタクシー代だけだと思う。一台あたりの売り上げが低下し、乗務員の待遇改善と称して実施したものだが、需要の落ち込んでいる中での規制緩和に無理があったのである。

実感としては9割減なのだから、まだまだ台数は減るのではないだろうか。
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