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暮れからすっかり正月モードに入ってしまい、粕漬け状態になってしまっている。身体に宿っている酒精を抜かなければならないと、昨日から控え目にしてようやく正常に戻りつつある。コントロールできるのだからアル中ではないと思いたいのだが…

酒精の宿る前には駅伝少年だった我が身にとって、正月はじっくり駅伝を楽しめるチャンスである。今年もテレビにかじりついて観戦したが、実業団駅伝よりもはるかに大学駅伝の方が楽しかった。

その箱根駅伝は、東洋大学が2位に10分近くの大差をつけ、大会記録も9分更新しての圧勝だった。2位から4位のチームのタイムでもこの10年では優勝できるレベルであり、いかに東洋大学が凄いレースをしたかということがよくわかる。

箱根駅伝の特徴は、一番短い区間でも18.5キロとほかの駅伝と比べても距離が長く、ハーフマラソンを10人で走り抜くというところにある。距離が長いということと、一人や二人のエースが活躍しても他の選手が頑張らなければならないという、ごまかしが効かない駅伝なのである。

箱根駅伝の10区間を二分すると、スタートの1区、花の2区、勢いをつける3区、山登りの5区、復路のエース区間である9区と残りの5区間に分けることができると思う。

前者の5区間は各校の有力選手が集まり、さすがの東洋大学でも区間賞は山登りの1区間だけである(ここで2位以下に3分以上の差をつけたのだから凄いことだが)。

後者の力が劣る5区間の区間賞を見ると、全て東洋大学の選手が獲得したのである。第二グループのレベルが高く、それに加えて大エースがいるのだから、2位以下に大差がついたのだ。

レベルの高さに加えて、レースまでのコンディショニングが旨く行ったのは監督の手腕と言ってもよいと思う。東洋大学の優勝タイムを1キロ換算すると、2分59秒42と3分を切っている。一口に1キロ3分ペースとよく言うが、山登りも含めての3分切りというのは特筆されるものである。

来年はどのようになるのか楽しみだ。ようやく酒精とおさらばできた。
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