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年末から年始にかけて、BS1のスポーツ特集番組をかなり見た。大晦日にはなでしこのW杯や五輪予選の全試合を放映しており、さすがに24時間は見る事が出来なかったが、決勝の沢の同点ゴールは神技であったことを再確認した。今晩(明日の未明だと思うが)バロンドールの発表があるが、沢にもうひとつの勲章が加わると思う。

もう一つ面白かったのは、「伝説の名勝負」というタイトルで、新日鉄釜石が7連覇を達成した試合を、松尾と平尾という両チームのエースが試合を語りながら進めるという番組であった(今日3時から再放送される)。

このころは母校のラグビーの黄金時代ということもあって、大学選手権や日本選手権は国立競技場に通い詰めており、「伝説の名勝負」もスタンドで観戦していた。

スタンドは超満員で、ゴールポストの後ろしか席が取れず、日光を背に受けるスタンドからみて右側のゴールポスト裏がいつもの席になっていた。横の動きはよくわかるが、縦の動きはわかりにくく、テレビのアングルとは違うものであったが、これはこれで新鮮な感じがしたものだった。

学生が果敢に社会人に立ち向かう姿に感動を覚えたものだったが、特集番組でもう一度見返しても好ゲームだったと思う。

昨日は、大学選手権の決勝が行われ、関西の大学から天理大学が久しぶりに決勝に進出し、帝京大学が伝説の名勝負に登場した同志社以来の3連覇に臨むとあってテレビ観戦した。

スタンドは空席が目立ち、往時の大学選手権の決勝の熱気にあふれたスタンド風景とは様変わりしていた。伝統校ではないため、OBの厚みがちがうこともあるのだろうが、試合が始まってその理由がよくわかった。つまらないのである。

昨年のW杯もそうだったが、密集戦が多すぎ、ボールがバックスに回らないのである。攻撃の継続を促すために、ボールを保持する側に有利なルール改正を行ったらしく、密集の回りでの攻防がやたらと続くのである。

天理大学はバックスの展開力が売り物で、天理大学にボールが渡ると面白い展開が見られたが、帝京大学は強力FWが武器で、帝京大学にボールが渡ると密集戦が延々と続くのである。相手に有利な状況を作らないという戦略とは理解できるのだが、後ろに立っているバックスは風邪をひくのではといういらぬ心配をしてしまうほどだった。

「伝説の名勝負」を戦った新日鉄釜石も同志社も強力FWだったが、バックスと一体となってスピード感があったため、“観て楽しい”試合だったと思う。ルールは国際的なものなのでどうしようもないのだが、体格勝負の比率がたかくなりすぎるのはどうかと思う。

日本でW杯の開催が決まっているのだが、このままでは国民の関心は惹かず、不人気な大会になると危惧している。
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