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このところようやく天候が安定し、気持ちの良い日が続いている。昨日は久しぶりに魚屋を訪れ、ブリのアラが目に付いた。ぶりとは銘打ってあるが、ブリとワラサの中間くらいのサイズだそうだ。ブリは出世魚で成長によって名前が変わるが、釣り雑誌などでは6キロを超えるとブリ、3~6キロをワラサ、1キロ前後をイナダ、それより小さい30センチ(5~600グラム)のものをワカシというネーミングがされている。

最近釣り欄では、「イナワラ」という名称が見られる。2キロ前後のイナダとワラサの中間のものをそう呼んでいるらしく、このでんで行くと昨日のものは「ブラサ」というところだろう。女将の勧めで、ブリ大根に挑戦することにした。

大根をいちょう切りにして下茹でをし、ブリに熱湯をかけ、薄口醤油と日本酒、味醂、砂糖を適当に入れて30分煮込んだ所、我ながら上手くできたと自画自賛の仕上がりになった。

日本酒にピッタリあい、秋の夜長を楽しむことができた。たっぷり作ったので、今晩と明日の夜も楽しむことができそうだ。味がなじんで旨味がどれだけアップするのか楽しみだ。

明後日からタイのバンコクへ3泊5日で出かけることになっている。せっかく涼しくなって体調も上向きになっているのに、暑い所へ出かけ体調を崩さないように心がけなければ。


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ようやくこのブログへの、中国からの異常アクセスはなくなったようだ。昨日の夜からストップしたのだが、中国初のノーベル賞の受賞が決まったことで、鬱憤がはれたのだろうか。

中国のノーベル賞はこれまで平和賞が一つあるだけ(韓国も同じだ)で、実質的にはノーベル賞初受賞のようなものだ。日本でも山中教授の受賞にはメディアは大騒ぎしたが、中国でも同じように大騒ぎになり、中国人の眼は尖閣問題から大きくそれるのではないだろうか。

日本人の20人目のノーベル賞は来年以降に持ち越しとなるのだが、これまで日本人の受賞が一人もいない分野がある。経済学賞だ。

数年前まで、日本は世界第2位の経済大国だったのに、その理論的検証やバックボーンとなる経済理論がなかったということになる。日本の経済成長は、日本独特のもので普遍的なものとして認められていないということだろう。

物理学や化学などの科学系分野では誰の目にも成果は明らかに映るのだが、経済学というのは政治など社会のシステムに影響されることが大きく、「政治経済学」という名称の方がふさわしいのかもしれない。

私が学生の頃、経済学関係の授業を選択する時には、「マル経」か「近経」かで判断しなければならなかった。会計学の授業でも「マル経」の考え方を強く反映させた授業を行う教授もいたほどで、私のゼミも「マル経的会計学」だった。

「マル経」の勢力と、「近経」の勢力がほぼ互角であった。今の勢力図はどうなっているのか知らないが、おそらく「マル経」というのは、あったとしても天然記念物ものの文化遺産のような希少なものになっているのではないだろうか。

ノーベル賞の適齢期が私と同じような世代だとすると、「マル経」を専攻した研究者が半数を占めるわけで、これまで日本人の経済学賞が誕生しなかった理由がよくわかる気がする。

失われた30年を回避し、奇跡的な成長を復活させる理論的シナリオを完成させればノーベル賞も夢ではなさそうだが、現状ではその可能性はほとんどなさそうだ。




昨日は長崎へ日帰りで出かけ10時過ぎに帰宅した。その時間帯からこのブログにヴィトンなどブランド名でのコメントが何通も登場した。ログ解析の結果いずれも中国からのもので、これもサイバー攻撃の一環なのだろうか?夜中の1時から今朝までに4通投稿されている。今日の日中ははたして…

さて、その長崎では歴史文化博物館に所用があって出かけた。空港からのリムジンバスの運転手に聞いたところ、「大波止」で降りればよいという。その言葉に従って大波止で降りる際に、再度尋ねると、あちらの方だと後方の方を指さしてくれた。博物館があるようには見えず、通りすがりの人に尋ねると全く逆の方向を示し、「歩くと少し時間がかかりますよ」ということだった。

時間に余裕があったが、タクシーに乗って正解だった。長崎市の特徴は、平地が少なく山を切り開いて市街地開発をしたため、とにかくアップダウンが多いことである。

ここで生活するということは、毎日足腰の筋力トレーニングをしているようなもので、私のような運動不足でやわな人間には到底暮らしていけそうもない立地条件になっている。タクシーの初乗りは500円で、7月に函館で乗ったタクシーでも530円(だったと思う)だから、かなり安くなっている。運転手の話では、チョッとした距離でも気軽に乗ってもらえるよう値下げをしたとのことである。

3年前に長崎を訪れた時に、「くじらあります」の看板をあちこちで見かけた。空港の土産物店で探してみると、冷凍の鯨が売られており、ハリハリ鍋をしようと買い求めたが、100グラム2000円と値が張った。もう何度もお目にかかるチャンスはないだろうから、清水の舞台から飛び降りるような感じで少し買ってしまった。

前回長崎を訪れた時に、空港の寿司屋でアラの刺身を食べたことを想い出し、登場までの時間立ち寄った。昨夜見つけたのは、「大村湾産姫アワビ」の2貫セットだ。握りに大きな肝がついて900円で、つまみとしては手ごろである。おまけに、「一杯限定」100円焼酎を注文すると、時間潰しには十分だった。

3df47c65.jpg今度いつ長崎に出かけられるだろうか。
 
昨日は、iPS細胞の京大山中教授のノーベル賞受賞が決まった。世の中の常識を大きく覆すような革命的な研究成果について、“ノーベル賞級の発明”という言葉を用いるが、iPS細胞というのはまさにノーベル賞級の発明と誰もが認知しており、違和感はなかった。

21世紀にはいって日本人のノーベル賞受賞者は急増しているが、ほとんど化学・物理学部門だったこともあり、我々にはあまりなじみがなく受賞は“突然の知らせ”であることが多かった。授賞理由もよくわからず、新聞の報じる解説を読んで、「そいうことか」と納得するものが多かったが、今回の山中教授の“ノーベル賞級の発明”については十分認知しており、納得できる受賞だった。

CSの話をする時に、“満足”というものは2通りあるとよく話をしている。あまり期待していない時に、思いもよらない満足に遭遇する“思いがけない満足”と、期待感にワクワクしながら期待通りの満足を得る“期待通りの満足”の2通りである。

企業にとってより大事なのは、後者の“期待通りの満足”である。期待される=選択につながるためで、CSとは期待値をいかにあげるかということが重要なことになる。しかし、期待値をあげすぎると失望を生み、そのさじ加減が難しくなる。

これまでの日本人のノーベル賞受賞は、突然の受賞決定に驚く思いがけない満足型だったのだが、山中教授の受賞は期待通りの満足型と言えると思う。これまでの受賞とは少し違う受け止めをした人が多かったのではないだろうか。

ただし、これまでの受賞者の多くは30年ほど前の業績に対して評価されることが多く、iPS細胞は発見されて6年ほどしか経っていないため、いつかはノーベル賞になると思われたがこんなに早く受賞するというのは少し意外であり、ちょっとしたサプライズである。

これまでは“突然の受賞”で、詳細な報道は翌日になってからということが多かったと思うが、昨夜のNHKの報道ぶりを見ると、事前に十分準備をしていたことがうかがえるもので、これも“期待通り”の成果なのだろう。

日本にはもう一人、期待通りの満足型の候補者がいる。こちらも期待が実現するのだろうか。

iPS細胞の、iの文字が小文字なのは「多くの人に研究に親しんでもらえるようアップルの携帯音楽プレーヤー“iPOD”にちなんだ」というのは今朝新聞を読んで初めて解った。


昨日の夜は、凱旋門賞のテレビ中継があった。日本から昨年の三冠馬のオルフェーブルが出走し、1番人気にするブック・メーカーがあるほど注目されていたので、11時25分の出走時間に合わせていつものように晩酌を控え目にして中継を楽しみに見た。

直線に向くまでいつものように後方に位置し、ラスト300mで大外から先頭に立った時は脚色から見て楽勝するかと思えたが、そこから内側にヨレてしまい、最後の5mで刺されてしまい、残念な2着になってしまった。

隣に馬が居ればヨレる事もなかったのだろうが、あまりにも鮮やかに追い抜いてしまったために内側にもたれてしまったのだろう。これで凱旋門賞に日本の馬が2着になったのは3度目で、これまではよく頑張っての2着で勝てるという感じはしなかったが、昨日は楽勝しそうだったのに、悪い癖を出しての残念な2着で、上手の手から水が漏れるという言葉がピッタリする。

凱旋門賞の行われたロンシャン競馬場は3コーナーから4コーナーにかけても直線のようになっており(フォルスストレートと呼ばれる)、難しいコースのためにフランス人ジョッキーが騎乗していた。馬場の癖をよく知っているジョッキーか、内にヨレるという馬の癖をよく知っているジョッキーかの選択だったのだが、乗り変わりが裏目に出た気がする。

口惜しい負け方に、飲み直しがすぎてしまい、今朝目が覚めたら10時を回ってしまっていた。世間では今日は体育の日で、寝坊も許されるのだろう。

ところで、凱旋門賞は世界一を決めるレースで、賞金も300万ユーロという高額だったのに、今朝の新聞では220万ユーロとのことで、ヨーロッパの不況の影響の大きさがよくわかる出来事だ。


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