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今朝は雪が降る予想であったが、何事もない。天気予報は外れるものであるが、雪の予想で日程を変えるなどした人がいるはずで、もう少し精度が上がらないものだろうか。

日経の朝刊に大阪府知事選挙についての、世論調査の結果が掲載されている。改革派と称される知事が中心となった政策集団「せんたく」が昨日発足し、影響力を持つと見られるだけに、新たな知事の誕生には興味が持てるところだ。

記事によると、橋下氏がやや優勢とのことである。大阪からは代々タレントが参議院選挙で議席を獲得しており、“お笑い票”が100万票あるといわれているが、今回もその威力を発揮しそうだ。

社会面の見出しでは「9割が投票に意欲」としている。必ず投票に行くと答えた人が69%、行くつもり21%とあわせると90%になるのである。前回の知事選挙は40%で過去最低だったが、今回はその時の世論調査結果を8ポイント上回るとしている。

世論調査と実際の行動の隔たりが最も多いのは、投票行動ではないだろうか。いつの世論調査でも投票に行くと答えた人の割合が、実際の投票率を大きく上回っている。それだけアンケートの結果にバイアスが含まれているということだ、

今回は1189世帯を対象に電話調査を行い、739の回答を得たとしている(回答率63%)。調査に協力しなかった人が450件あり、多くの人は選挙に関心が乏しく、実際にも投票に行かない人が多いのではないだろうか。

「投票に行く」と答えた人69%に回答率の63%を掛け合わせた44%が実際の投票率になるのではないだろうか。投票率は全く当てにならないのだが、優劣の判定にはかなり参考にはなる。

なぜなら、回答者は選挙に行く予定の人が多数を占めるからだ。バイアスの要素としては、調査主体(メディア)によるバイアスだけである。メディアによる内閣支持率の差は大きく、日経、読売は保守色が強い結果が出る傾向にある。支持率の細かなデータは掲載されていないので、どれほど確からしさがあるのかは記事からは判定できなかった。

選挙結果を楽しみにしよう。私の生まれ育った場所なのだから。

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今朝は8時で2度、曇り空であり非常に寒い。昨日この欄で紹介したIさんからの便りには、秋田ではお風呂の湯が凍ったということが記されていたが、それに比べるとましだ。

昨年は偽装問題に明け暮れたが、今年もその流れが続いているようで、今度は再生紙が対象になっている。これまでの偽装は中小企業が主役であったが、今度は大手企業である。どうも1社だけでなく、業界ぐるみで偽装を行っていた節が垣間見える。

最初に年賀状の問題が報道された時の言い訳では、「表示通りの古紙利用率にすると、配達管理用の隠れたバーコードが読み取りにくくなる」という品質上の問題を出していた(16日付日経夕刊)。

日本製紙以外の企業も偽装を匂わしていることから、“業界の常識”であったのだろう。

このニュースを見た倅の感想は「古紙の比率を少なくして、替わりに何を入れたのだろう」というものであった。素朴な疑問である。

再生紙は公的機関でよく利用されている。価格は多少割高になるのだが、資源を無駄にしないというポーズのためだ。その証拠に、再生紙を利用した封筒や葉書には必ず「再生紙利用」の一文が入っている。一言印刷するだけでも資源は消費されているのに。

ゼロックスやキャノンは早速日本製紙の再生紙を販売しないという声明を出している。業界全体に広がったらどうするつもりなのだろう。これも素早い対応というポーズなのだろうか。

Iさんから雑誌が送られてきた。Iさんは生保の社員で、仕事を通じて知り合ったが現在も仕事を離れて交流が続いており、現在秋田県の音楽ホールの事業部長をしている。1昨年音楽関係の仕事をしたときには意見を聞かしてもらった。

 

公共施設が経費削減と、イベントの充実を図るために設けられた「指定管理者制度」により現在出向中である。指定管理者制度は経費削減のほうばかり注目され、イベントの充実には程遠い内容のものが多いのだが、Iさんのホールでは大分違うようだ。

 

その活動の内容を季刊誌の「音楽文化の創造」にIさんが寄稿したものが送られてきたのである。Iさんのホールはバブル期に県が威信をかけて建設したもので、秋田杉を全面に張り巡らした700人収容の立派な音楽ホールである。開館当初は物珍しさもあって相当の集客があったのだが、開館人気も一段落して低迷期に入り、平均の入場割合は50%前後で推移するようになった。これを2年目で80%の集客率までに回復させたのである。名プロデューサーである。

 

Iさんが赴任して手がけたことの一つは、地元の商店街との交流であった。商店街とのコラボレーションを図るようになって、街に活気が戻ってきたようである。ホールや美術館などの集客施設は、ボツンとあるのではなく、地域との交流があって活性化が図れるものであり、共同で事業展開を行うことによって街の賑わいがうまれてくるものだと思う。年末に出かけた東京都現代美術館などはポツンとした施設の典型である。

 

事業企画の中で面白いのは、ワンコイン・コンサートである。それまで、月に1回無料コンサートを催していたが、2割程度の入りで空席が目立つコンサートであったようである。典型的なお役所仕事で、県民の施設であり仕方なくやっているという風が顧客にも伝わっていたのではないだろうか。

 

そこでIさんは、無料コンサートを廃止し、500円の料金を徴収して趣向を凝らしたコンサートを企画したところ、入場者はそれまでの4倍になったそうである。定員の8割を超えると、パッと見た感じでは満員のように見える。ガラガラの客席では聴衆も楽しくないし、演奏者の気合の入り方も違う。

 

ワンコイン・コンサートの成功要因は、対象とテーマを明確にした点にあるようだ。例えば「いやしの風コンサート」はサブタイトルに「もう一つの千の風」と題し、秋田県出身のソプラノ歌手に、異なるメロディーの英国版を唄ってもらい、中高年に癒しの時を提供している。

 

その他タイトルだけを並べると、「初夏の風はジャズの薫り」「0歳児からのコンサート」「夏の想い出コンサート」「大人のためのオルガン解体新書」「クリスマス・スペシャル」など楽しそうなタイトルが連なる。

 

500円でなくともよいと思うのだが、ワンコインという言葉の響が良いのであろう。観衆が集まる習慣ができると、新たな事業の芽が出てくると思う。秋田にあるだけに気軽に出かけるわけには行かないのだが、仙台あたりに出張の機会があれば足を伸ばしてみようと思う(仙台からも遠いのだろうが)。施設の概要は以下のホームページで紹介されている。http//www.atorion.co.jp/ongaku/

日経平均株価が1万4千円を割り込んだ。株安のおかげで時価に対する配当率(1.72%)は長期金利(1.47%)を上回っており、合理的な経済行動とはいえない。これも「気分」を対象とする「行動経済学」の大きなテーマになるのではないだろうか。

判断についての話の続きを少し。日本国語大辞典に掲載されている、判断についての4つ目の意味は「(ドイツ語のUrteilの訳語)哲学で、ある命題または思考内容を肯定または否定する精神作用。伝統的論理学で、主語について述語を肯定または否定する働き」とある。

言い換えると賛否を明らかにするということだ。ただし、厄介なことは賛成にしろ反対にしろ程度の問題があるということだ。賛成にも積極的賛成と消極的賛成があり、反対にも消極的反対と積極的反対がある。積極的賛成・反対は旗幟鮮明であるが、消極的賛成・反対はどちらつかずであり、「問題先送り」の隠れ蓑にもなる。

これまでの日本国語大辞典による意味を考えると、判断というのは「今どうなのか(現状分析)、今後どうなるのか(将来予測)をもとに、今後どうするのかを決めることであり、曖昧な態度を許さず旗幟鮮明にすること」と解釈したい。

岩波新書から「判断力」(奥村 宏著)という本が出ている。奥村氏は経済学者の範疇に入るのだが、理論から事象を説明するのではなく、現実を分析することにより理論を考えるという態度であり、経済学者(特に「御用学者」)批判を本書では展開している。

この本の中で、判断しない(消極的賛成)事の弊害を縷々述べている。日本人は元々“わのくに”であり、決めないことを美徳としている風もある。「決めること」についてもう少し考えてみようと思う。
寒さのせいか、パソコンの立上りが遅い。このブログを書き始めるまで12分もかかってしまった。そろそろ買い替え時なのだが、各種設定をやることを考えると億劫になる。どうしたものか

判断の話についての続きをもう少し。日本国語大事典には4つの意味が書かれているが、その3つ目は「吉凶を見分けること。占い」とある。占いは、当否はどうあれ行く末を決めることに意味がある。判断とは決めることなのだということを改めて意識させられる。

新年の特別番組で環境問題を取り上げたものがあったが、そこで外国人学者の言葉に「地球温暖化の原因が二酸化炭素であることを完全に証明するのには、後何10年もかかる。それでは間に合わなくなることが明らかで、今決断する必要がある」という意味を述べていた。判断には決断の意味もあるのではないだろうか。

4つ目の意味は哲学用語である。哲学という言葉を目にするだけで身構えてしまう。時間がなくなったので、4つ目の意味は近日に(逃げているわけではありません)。


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