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恐羅漢山といういかにも恐ろしい名前のスキー場で、七人の中年男性が遭難したが、2日経って無事帰還できた。私も高校生の頃、一度春山登山で大峰山の縦走をしたときに、道に迷い遭難しかけたことがあるだけに、いつも登山やスキーの事故のニュースが流れるたびに他人事のような気がしない。

雪のない季節だと、登山道がはっきり分かるのだが、積雪が多くなるとどこがルートなのか判然としなくなる。そこで雪が積もる前に、予めところどころ木の上に目印のリボンを巻いておくのだが、手の届く範囲だと積雪が2Mになると隠れてしまうので、それよりも少し上につけておく必要がある。

大嶺山は登山客が多いので、先人の残した目印がふんだんにあるということなので、準備をしなかったのがいけなかった。春休みに出かけたのだが、季節外れの大雪が降り、とうとう道に迷ってしまった。テントは持たず、無人の小屋を利用するというプランで出かけたのだが、日が暮れてしまいやむなくビバーグすることになってしまった。

ポンチョをテント代わりに、寝袋の先をリュックに突込み少しでも暖かくしてというスタイルでの野宿である。凍傷の一歩手前で、手の指の爪が一部変色してしまったほどである。

翌日天候が回復してがっくりしたのは、目指す小屋と100Mも離れていない場所でビバーグしていたことが分かったことである。しかし、吹雪の中での行動であり、無理して探し続けていたら道に迷って体力を消耗したかもしれず、ビバーグの判断は間違っていなかったと思う。

今回の遭難でも、二日目の吹雪の時に、偶然見つけた小屋で動かずに一日過ごしたことが、結果として生還につながったのだと思う。装備が十分でない時に、気象条件の悪い中を彷徨うと、体力の消耗が著しい。パニックにならず、無理をしないという判断がよかったのだろう。

今回の遭難騒動で、恐羅漢山という名前が全国に一気に知れ渡っただろう。怪我の功名である。
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元巨人のパウエルの、オリックスとソフトバンクとの二重契約が明らかになった。先にオリックスが合意を発表した後に、ソフトバンクも入団発表を行ったため、リーグが調査をし、双方の契約とも有効という判断をしたために、二重契約が判明したのである。

昨日は、この問題についてのリーグ会長からの裁定があった。「強い勧告」として、ソフトバンクに対する優先権を認めたが、制裁措置として3ヶ月の出場停止もあわせて発表された。

ソフトバンクに優先権が認められたのは、本人の希望を優先させたためとのコメントが出されているが、大いに疑問がある。希望を優先させたために二重契約の問題が生じたわけであり、このケースでは先に契約した方に優先権があるはずだ。希望を尊重してはいけないケースだと思う。

この種の契約交渉には「代理人」が介在するのが常であり、やり手の代理人の懐を潤すばかりの裁定になったのではないだろうか。おかしな前例にならなければ良いのだが。

昨日、仕事の合間に少し時間が空いたので、東京駅の地下1階を覗いてみた。銀の鈴待合所があるところだ。地下ということもあり、普段はめったに行かない場所である。食べ物やばかりであるが、楽しそうなところだ。お酒の品揃えが豊富なところが気に入った。次に新幹線を利用する時は、ぜひ立ち寄ってみたいと思う。

昨日は日中ずっと雪が降り続いたため、一日中家から一歩も出なかった。滑りやすい雪道を歩くのは苦手だ。こわごわ歩くものだから、体も固まっているのだろうか、肩が凝るようになる。したがって、こんな日はテレビを見たり新聞を読んだりでゴロゴロして過ごすことになる。

幸い、昨日は別府・大分毎日マラソンの中継があった。伝統ある大会なのだが、今年は五輪イヤーで選考会のはざまになり、地味なメンバー構成の大会だった。国内招待選手は3人いたが、そのうちの1人はフルマラソンを走ったことがなく、もう1人も2時間14分台がベスト・タイムという選手だった。

こんな時は、ニューヒーローの誕生が期待されるのだが、案の定初マラソン・初優勝という快挙が生まれた。ただし、レースの主導権を握っての勝利ではなく、他の選手の失速に恵まれてのものであり、同じ初マラソン・初優勝でバルセロナで銀メダルの森下とはかなり状況が違うと思う。

マラソンは人気スポーツなのだが、日本の男子マラソンは1980年代が黄金時代で、それ以降低迷が続いているように思う。登竜門と位置づけられる、駅伝が盛り上がっているのにである。

マラソンだけではない。スキーやスケートなどのウインタースポーツは長野五輪を境に凋落の一途である。ジャンプなどは、日本で開催されたW杯で8位になったのが、ようやく今期最高という有様である。

国全体の活力が低下していることの表れかもしれない。

「あらたにす」は更新が遅く、6時台ではまだ今日のニュースが掲載されていない。よってポータルサイトにするのは止めにする。


今朝は久し振りの本格的な雪になっている。天気予報では夜まで降り続くということなので、影響は明日まで続くのではないだろうか。明朝は、紀尾井坂に出かけなくてはならない。歩きやすければよいのだが。

朝日、日経、読売の3紙が共同で読み比べサイト「あらたにす」を開設した。各社の重点の置き方の違いがよくわかるのだが、実際に見出しを眺めてみると取り上げ方にそれほど違いがないことに気がつく。

昨日取り上げた日教組の教研集会の全体会議をホテルが拒否した件については、朝日が2日に、読売が3日の社説で言及しているが、日経ではこのことをまだ社説に取り上げていない。今日までに掲載されないということは、もう社説で取り上げることはないのだろう。

せっかく3紙が共同での事業を始めたのだから、右翼の街宣活動に恐れをなしたホテルの判断について、共同で糾弾のためのキャンペーンをやったらどうなのだろう。

これから「あらたにす」をチェックするのが日課の一つになるのだが、ポータルサイトにするかどうかでは逡巡がある。現在のポータルサイトは日刊スポーツであり、慣れ親しんだため私にとっては使い勝手が良い。3紙の1面の見出しが目に飛び込むのも悪くないだろうし、とりあえずチェンジして試してみよう。気に入らなければ元に戻せばすむことだし。

ところで、切り替えはどうするんだっけ。
昨日のニュースで見過ごせないものが二つあった。一つは日教組の教研集会が、ホテル側の施設の使用拒否で、全体集会ができなかったことだ。

日教組は昨年の3月に申し込みをし、5月に契約、7月に半金を支払ったのに、ホテル側から11月に解約を申し入れられたことについて、東京地裁に申し立てをし、会場使用が認められ、ホテルが東京高裁に抗告して棄却されたにもかかわらず、ホテルが会場の提供を拒んだためだ。

日経の朝刊によると、グランドプリンスホテル高輪の言い分は、「他の客や周辺への騒音を考えると会場を貸すことはできない」としている。「騒音」とは右翼団体の街宣活動の事を指すのであろう。

そうだとしたら、これは右翼の街宣活動の有効性にお墨付きを与えたようなものであり、総会屋に便宜を図るのと同程度、あるいはそれ以上の反社会的行動ではないだろうか。

裁判所の決定に対して無視したことはとやかく言うつもりはないのだが、右翼の脅しに屈した行動は糾弾されてしかるべきだ。コンプライアンスというのは、こういうことも含むべきではないだろうか。

話が長くなるが、もう一つ見過ごせないのがNHKのニュースであった。NHKが行った企業調査で「景気の先行きに警戒感」というテロップでの報道だ。

「ことし後半の景気の見通しについては、
「拡大する」と答えた企業は42%にとどまり、その一方で「横ばい」が47%、「後退する」が10%となり、「横ばい」もしくは「後退」が全体の60%近くに達し、
景気の先行きに警戒感を持つ企業が増えていることがわかりました。」というものである。

明らかに、拡大が後退するを大きく上回っているにもかかわらず、横這いを後退の援軍のようにくっつけて、「警戒感」という見出し(=分析)にしているのである。「後退するという見方は10%にすぎず、緩やかな成長基調は続く」という見方もできる。

調査は昨年末に行われ、年明け以来の株価の低落など、経済の変調を加味してのコメントなのだろうが、あまりにも恣意的な数字の解釈だと思う。小さな問題だがこれも私にとっては看過できないことの一つである。


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