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世の中はお盆休みに入り、連日続いていた水道管の入れ替え工事もストップして、静かである。この水道管工事は歩道上で行われているのだが、なんと歩く部分の下ではなく、街路樹のある部分の下を通っているらしい。

街路樹を一本一本抜きながらの工事であり、工事関係者も余計な手間が一つ増えたとぼやきながら作業をしている。メンテナンスの必要なものを街路樹に沿って通すなど、ナンセンス極まりない行為なのだが、管理責任者が各々異なり、場かな設計の責任が誰にあるのかわからないようである。

縦割り行政の弊害がもろに出ているような気がする。

五輪は昨日も柔道の金メダルがあり、4個目となった。顔ぶれを見ると、いずれもアテネからの連覇であり、新顔はフェンシングの銀メダルが最高である。今回連覇した柔道の3人は、アテネの時にはあまり期待されておらず、チーム全体の勢いで優勝した感の強い選手ばかりである。

その証拠にアテネ以降、国際大会で芳しい成績を挙げられず、挫折を味わっている。北京の代表の座を掴むのもやっとの思いの選手たちだったのだが、見事に4年後に復活を遂げている。北島も五輪の中間の世界選手権などでは、必ずしも王者と呼べるような成績ではなかった。

柔道の谷や体操の団体も銀メダルであり、これまでに出場した前回のチャンピオンはいずれも好成績を治めている。マラソンの野口が欠場したので、この後登場する種目では柔道の鈴木、ハンマー投げの室伏、女子レスリングに期待というところか。

商売の世界では固定客の比率が低い店は安定性を欠き、固定客の依存度が高いお店は成長力に欠ける。適度なバランスが必要なのだが、ここまでの柔道や水泳を中心にした流れを見ると、お馴染みさんのウエイトが高すぎるように思うのだが。
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紋別で泊まったホテル「流氷」はビジネスホテルというよりも、典型的な商人宿であった。行商で各地を転々とする人たちが宿泊する、格安な宿泊施設である。この手のホテルは、以前仙台に出張ででかけた時に、大規模な学会が開かれてホテルが満杯になったために利用したことがあるし、佐賀県の鳥栖でも同じようなホテルを利用したことがある。

風呂やトイレは共同で、部屋も畳敷きである。部屋にエアコンはなかったが、さすがに北海道であり、窓を開けていると寒いくらいであり、苦にはならなかった。何しろ2食付で5250円である。ホタテの味噌汁が美味しかったこともあり、十分納得である。

翌日タクシーを呼ぼうとすると、主人が送ってくれるという。私と同年輩の夫婦2人でホテルを経営している気安さからか。車の中の話では、紋別はホタテ、毛蟹の漁業と、酪農の町であり、流氷を目玉に観光を奨励しているが、アクセスの悪さからそれほど上手く行っていないとのことであった。

午前中に何とか仕事を追えたのだが、帰り道がまた大変であった。紋別空港から羽田へは1日1往復しかない。しかもANAであり、JALの航空券しかもっていないので、女満別に引き返す他はない。

バスで遠軽まで出て、遠軽から石北線を利用することにした。遠軽の駅は少し小高いところにあり、鉄道マニアにとってはたまらない景観だと思う。名寄線が営業していたころは、ターミナルとして随分栄えたのだろうが、現在はひっそりとした佇まいである。

200808121318000.jpg
駅は木造で、少し高いところにある。バスで遠軽まで出て、1時間ほど時間を潰し、列車を利用することにした。この10分前に特急があるのだが、これは北見で3時20分の飛行機に乗るためのバスにギリギリ間に合わない。


結局女満別8時20分の飛行機しか利用できないので、のんびり鈍行列車の旅を満喫することにした。

200808121420000.jpg
北見までは写真のような懐かしいディーゼル列車(1両編成)である。エアコンは装備されていなかったが、開放された窓からの風は心地よかった。随分旧い車両だと思ったのだが、運転手の話では昭和52年ごろに製造されたものということであった。

途中に山越えがあるのだが、スピードががくんと落ち、あえぎあえぎ走る姿に、昭和30年代の旅行を想い出し、ディーゼルエンジンの臭いとともに、タイムスリップをした感じであった。

乗客は、後期高齢者が大半を占め、カメラを持った鉄チャンと、高校生らしいのが何人かいた程度である。北見までの途中で乗り込んできたのは1人だけで、10人くらい降りる人がいた。

バスといいJRといい、乗客は10数人しかおらず、途中で乗り込んでくる人も少ない。これでは公共交通機関が維持できないはずである。

便利が悪いからマイカー利用が増え、その結果乗客が減って便数が減り、益々便利が悪くなるという悪循環である。通勤がないのは、企業がないためにいたし方ないのだが、通学はどうしているのだろうかと疑問を持ってしまう。

地方によっては、通学のために公共交通機関を維持しているところもあるのだが、オホーツク沿岸地方では通学の心配もないほど少子化が進んでいるのだろう。

バスの待合で五輪中継を観ている人の平均年齢は、おそらく後期高齢者の年齢に達していると思う。そういうことを考えながら、羽田行きのJALに乗り込むと、客室乗務員の年齢は日本人の平均年齢の43歳とほぼ同じように見受けられた。高齢化はいたるところに忍び寄っていると感じさせられた2日間であった。

朝一の飛行機だったので時間に余裕があり、空港で「流氷科学センター」がどのような案内をしているかを確認するために、観光案内カウンターに立ち寄った。「流氷博物館」のパンフレットを手にした時に、名称が違うことに気が付き、係員に確認をした。

その場でネット検索をしてくれ、「流氷科学センター」は門別にあり、「紋別空港から5分の距離にある」ということがわかった。5分だと空港から近いというのが肯ける距離である。電話での違和感は氷解したが、時すでに遅しである。

このまま引き返すわけにはゆかず、紋別まで出かけることにした。直線距離で100Kmはたっぷり離れている。レンタカーを借りることを考えたのだが、前日に本を処分した時に免許証を別のズボンのポケットに入れたままで、レンタカーを借りることは断念せざるを得ず、「公共交通機関」を利用するしかなかった。

紋別には国鉄時代に名寄線が走っていたのだが、JRに切り替わった途端に廃線になってしまい、遠軽からのバス便が唯一の公共交通機関である。この遠軽-紋別のバス便の本数が異常に少なく、北見からの直行便も含めて1日4往復程度しかない。

北見から遠軽への便も、JRと路線バスをあわせて1時間に1本ないのである。しかも11時半に北見を出るJRが遠軽に着くのは13時であるのに、貴重な紋別行きのバスが遠軽を出るのが時刻表ではその数分前である。

結局紋別に行くためには、15時15分発の急行バスを利用するしかなかったのである。北見には11時前に着いたのに、4時間以上も時間つぶしをせざるを得なかったのである。お陰で、オリンピックをたっぷり楽しむことができたのである。

北見から紋別までは急行バスで3時間である。初めての場所であるため、窓の外を眺めていると退屈することはない。

北見から30分ほどで、「留辺蘂」という停留所で小休止があり、バスから出て一服することができた。るべしべと読むのだが、温根湯温泉の起点でバス停の前がJRの駅でもあるのだが、すっかり寂れてしまっている。

バスの待合所は小奇麗な建物であるのだが、「はーとふるプラザ」と命名されていた。よく見ると蘂の字に、心という文字が3つ入っており、「はーとふる」になったのだろう。こころは一杯なのだが、待合室に客は一人もいなかった。

途中遠軽でもタバコタイムがあり、何とか6時過ぎに紋別に到着した。市街は海の側にあり、潮風が心地よい街である。自分の不注意による宿泊のために、最も安いホテルを倅にネット検索してもらい、一泊二食つきで5250円という「流氷」というホテルを急遽予約した。

話はまだ大分あるので続きは後ほど。

一昨日は予定外の事が起き、北海道のオホーツクに面した紋別というところで一泊することになってしまった。春先に流氷が大挙して押し寄せ、流氷遊覧船「ガリンコ号」の就航や、流氷祭りで有名な街である。

一昨日のブログには網走に出かけると書いていた。北海道立流氷科学センターに出かける予定だったのだが、網走にあるのは流氷博物館である。どこにあるのかチェックしようとインターネットで検索した時に、“流氷博物館”という文字で検索した。

流氷をテーマにした博物館は、一つしかないという思い込みがあったためである。流氷博物館は網走にあり、女満別空港が最寄の空港になる。

電話でアポイントを取った時に、「空港からタクシーですぐのところ」と言われており、HP上で見た「流氷博物館」の「空港からタクシーで20分」という記載とはやや違和感を覚えたが、広い北海道のことゆえ車で20分も近いという部類なのかと、勝手な解釈をしてしまった。この時に気が付くべきだったのだ。

女満別への便はJALとANAが就航しており、ANAは満席であったために、JALの7時50分発の便を予約していた。稲毛海岸からのリムジンが少し渋滞に引っかかり、羽田に着いたのが7時30分でギリギリの時刻であった。

カウンターでは、若い女性スタッフが隣のベテランに色々指導を受けながら(モタモタして数分かかっていた)、ようやく発券をすると、お急ぎくださいとチケットを持ったままいきなり走り出した。スムーズに発券できていればと内心文句を言いながら、手荷物検査に辿り着いた。

悪いことに、手荷物検査でバッグが引っかかってしまった。機内持ち込みのライターが1個に制限されているのだが、バッグの中に4個入っているという。予備のライターを突っ込んであり、ポケットにもいつも2~3個持っているというのが私の習慣である。

かばんを引っ掻き回してようやく4個出てきたのだが、再度チェックするとまだ1個入っているとの事で、最後の1個を見つけ出すのに、手間取ってしまった。

そこからの女性スタッフの足の速いこと、付いてゆくのが大変で登場口に辿り着いた時には大きく引き離されてしまった。グラウンドパーサーになるためには脚力の試験もあるのだろう。飛行機の出発時間を遅らせてしまい、出発時からケチが付いてしまったのである。

話が長くなったので続きは後ほど。
今朝5時の気温は24度で、昨日に続けてすごしやすい気温だ。今日はこれから網走に出かけるのだが、気温は14度である。半袖シャツだけでは寒いかもしれない。

仕事は午後からなのだが、飛行機の便は11時前に到着する。北島の泳ぎを空港のロビーのテレビで観戦しろということなのだろう。

今回の水泳競技の特徴は、レベルが上がっている上に、力が接近しているためか、予選を軽く流して決勝に進むというパターンが少ないことである。予選から各選手全力投球である。

北島は予選・準決勝ともに2位通過であり、このまま2位に終わる可能性がかなりある。ソウルの時の鈴木大地のような秘策があるのだろうか?

昨日の柔道の内柴選手の健闘には驚いた。前回の金メダルの時は、日本の勢いに押されてフロックだと思っていたのだが、勢いの後押しに恵まれない今回の金メダルは、フロックということはもういえない。拍手。


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