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昨日は雨こそ振らなかったものの、薄雲が広がりすっきりした青空は拝めずじまいで、今日も曇天であり丸1週間すっきりしない天気が続いている。鬱陶しい限りだ。

鬱陶しい日本の社会環境を変えようと、昨日から日経の1面で「提言 日本を元気に」という特集記事が掲載されている。昨日は共感呼ぶ景気対策ということで大型補正予算の提案をし、本日の紙面では環境対策を柱にした諸施策の提案をしている。

特に今日の環境対策の提案では、ちまちました補助ではなくLEDの無償配布など大胆な助成制度は注目できる。環境に優しいものの普及には、コスト=価格の高さがネックになっている。コストが高いため少ない量の需要しか見込めず、中々普及が進まないためコストダウンが進まないという悪循環を、大胆な助成により一気に普及を進めようというものだ。

コストダウンができると、国際競争力がつきこの分野で世界を大きくリードできることにもなる。薄く広く定額給付金をバラマクよりも効果は大きそうだし、国民に対するメッセージ性も高いように思う。

同じ環境政策でもオバマ政権のグリーンニューディールは供給側からの施策であり、日経の提案は需要側からみており大分方向が異なり、面白い発想だと思う。

問題はこのような大胆な政策の旗振りがだれがやるかである。環境省が担当することになるのだろうが、「格下」官庁でありどれだけ主導権を握ってやれるかが課題である。

大物政治家が担当大臣になり、辣腕を振るうことにより格上げを図るほかはあるまい。民主党政権になったなら菅直人代表代行あたりが就任すると少しは実現できるかもしれない。

WBCの日本代表は西武に惨敗した。1試合に5つも6つもエラーが飛び出したオーストラリア相手ではわからなかった問題点が出てきてよかったと思う。
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昨日は日中も温度が2~3度で推移し寒い1日だった。予報では朝から青空との事だったが、まだお日様は見えない。1週間太陽を見る事ができないとは梅雨時と同じである。春先のこのような状況は「菜種梅雨」というのだが、ふだんは3月後半から4月前半に起こるので、今年は1ヶ月早いということか。

予算が衆議院を通過したことで、政局も少し早まって動き出しそうだ。身内である与党内から、公然と麻生降ろしの発言が飛び出しはじめた。今朝の日経の社説トップにも、解散が提案されている。

こうなると来月はじめの世論調査では、支持率が一桁になるかもしれない。ますます首相は解散権を行使できず、外交日程を理由に麻生降ろしを振り払い延命を図ろうとするだろう。任期満了選挙かそれに近いものとなる。

解散権は首相の専権事項で、「伝家の宝刀」である。その切れ味の鋭さは、郵政選挙で見事に示された。しかし任期満了選挙では宝刀を抜くことができないため、威力が発揮できないことになる。ここにも判断力というリーダーとしての資質に疑問符が付く。

このままでは与党の大敗は必至である。与党議員や公設秘書にとっては「雇用問題」の大量発生である。麻生降ろしの大合唱が起こりそうだが、六甲おろしのように歓喜の歌声ではなく、悲鳴のようなものだろう。

これで丸2ヶ月休むことなくブログを掲載することができた。
今日は雨模様で、最高気温が4度と予想されているから雪になるかもしれない。今週は月曜から1日もお日様を拝むことができない。今の日本経済を象徴するような日和が続いている。

そんな中で、アカデミー賞のダブル受賞に続いて明るい話題がある。チェコで開かれているノルディックの世界選手権で、複合の団体が金メダルを獲得したことだ。複合は荻原兄弟などの活躍で、90年代は日本のお家芸として何度も世界制覇したのだが、長野オリンピック以降は勢いを失っていた種目である。

全盛時はジャンプでリードを奪い、何とか距離をしのいで逃げ切るというのが日本の必勝パターンだった。荻原が引退した後のエースである高橋も、ジャンプで稼いで逃げ切りを図るスタイルである。

距離をいかにこなすかが、日本の複合の強化の課題であった。ところが、昨日は苦手としていた距離での逆転だから驚きである。これまでだったら、ジャンプで5位と出遅れた段階でほぼあきらめていたのだが、たくましさを感じる。

昨日の場合は、エースの高橋を外したメンバーでの快挙である。エースを外す決断は中々できるものではなく、ベンチワークも賞賛されてよいと思う。ジャンプでリードを奪って逃げる、あるいはエースに期待するという「常識」にこだわりすぎないことの大事さを痛切に感じさせられた。世の中に“あたりまえ”ということはないのである。

長野オリンピック以降、日本のウインタースポーツは雪国企業の業績が振るわないこともあって、フィギュアスケート以外は沈滞していたのだが、今回の世界選手権では距離競技も頑張っており、バンクーバー五輪にも少し楽しみが出てきたように思う。
新しい宇宙飛行士候補2人が決定した。いずれも30代の働き盛りで、映像や写真を見る限り「爽やかな男」という印象を受ける。中年から老年に差し掛かり、ひげをそるたびに衰えを実感するものとしては羨ましい限りだ。

自分自身の30代を振り返ると、結婚して子供ができ、マンションを購入するなど私生活では節目となる出来事が一杯あり、仕事の上でも色んな分野にチャレンジし充実した時期だったように思う。

ただし、意欲に技術や経験が伴わず、失敗を繰り返した。例えば講演を始めて経験したのが30代の終わりごろである。数百人の聴衆を対象に演台で話をしたのだが、スポットライトを当てられ聴衆の顔がよく見えず、反応がわかりにくいため早口でまくし立て、1時間の話が45分で終わってしまい、バツの悪い思いをしたものだ。

それ以来、上司の牛窪社長の講演を観察し、自分なりに工夫を凝らして“話の間”を意識した講演にし、何とか格好が付くようになった。40代後半のことである。

50代になってからは、アドリブを利かせるのが上手くなったように思う。例えば、パネル・ディスカッションの司会として、会場からの質問やパネラーの発言などから、台本にないことでも上手く話を展開し、まとめられるようになったと思う(自画自賛?)。

40代以降は、30代でチャレンジしたことに、経験が積み重なることにより熟成が増し、50代で円熟期を迎えたと思うのだが、一方では熟しすぎて腐敗がはじまったような気もする。

牛肉は腐る寸前が最も美味いとされている。還暦を迎えた今、腐敗を抑えて美味しさを多くの人に味わってほしいと思う。腐敗を抑えるのは、感性を磨くことだと思う。“おや”と思う驚きの心をいつまでも忘れずにいたいものだ。少なくとも後10年は。
WBCの強化試合が昨日から始まった。京セラドームには満員の観客が詰め掛けている。この間の宮崎での合宿には連日4万人を超える見物客が訪れており、WBCへの関心の高さが窺える。サッカーでも先日のW杯予選のオーストラリア戦でも6万7千人の大観衆を集めた。

WBC人気は前回優勝して感動を巻き起こしたということもあるのだろうが、“生イチロー”を観たいというのも大きいと思う。テレビでしか観ることができなくなったイチローの活躍を、生で観ることのできる数少ないチャンスであり、特に“レーザービーム”を球場で見ると余計に凄さがわかると思う。

もちろんイチローだけでなく、日本の一流選手が真剣勝負に挑むのであり、オールスターゲームでは味わえない醍醐味がある。合宿や、強化試合にもその調整過程を眺めるということで多くのフアンを集めているのだと思う。

全体的なパイが縮小している中で、「ここぞ」あるいは「これぞ」というものが爆発的ヒットをするという現象がこの10年顕著になってきたような気がする。CDや映画のヒットのあり方についてもその傾向が強い。アカデミー賞の「おくり人」は5ヶ月のロングランで270万人も動員しているそうだ。

右肩上がりの成長期にはあれもこれもと手を広げるのが、成熟期あるいは右肩下がりの時代になると、あれもこれもと手を広げず、「ここぞ」という場面に手を出すという“一点集中型”の行動パターンに変わったと思う。

今日で50代も終わる。明日からはいよいよ右肩下がりの時代のマーケティングを個人的に実践しなければならないのだろうか。それともまだ「成熟期のマーケティング」を求めなければならないのだろうか。悩ましいことだ。


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