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今日から5連休である。期末の締め切りを控えて、休みとは無縁の人も多かろう。私も、インタビューをこなさなければならない時に、休日のためにままならず、随分邪魔な5連休である。給料日直前の連休に意味があるのだろうか。

昨日は水戸まで出かけた。水戸までは特急で1時間15分で、新聞をじっくり読むのにちょうどよい時間である。日ごろはめったに読むことのない朝日を行きに、帰りには読売を読んでみた。報道の違いを見てみたかったのだ。

案の定、鳩山内閣に対する報道スタンスは大違いであった。朝日には新政権の船出をじっくり見守ろうとする姿勢があるのに対して、読売は対決姿勢が鮮明で、コラムの書き口は典型的である。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20090917-OYT1T01258.htm?from=any

自民党べったりで出世コースを歩んでいた人たちが、突然立場が変わり、必至に抵抗しているような感じがする。この新聞社は利権について敏感だと思う。Jリーグが発足した時に、地域名をチーム名に冠するという理念に対して、プロ野球と同じように企業名を認めるように主張し、Jリーグと対立したのはその象徴のような出来事である。

そのサッカーではとうとう東京ヴェルディの経営から手を引くようになり、名門の存続が危ぶまれている(株式は関連会社の日テレに譲渡されていたのだが、実質的には読売だと解釈している)。2008年のJリーグの経営指標が先日公表されたが、Jリーグで人件費が最も高かったのがヴェルディである。J2に陥落したチームの人件費が、ガンバやアントラーズなど上位の常連チームを上回っていた。

時代の変化に対応するのが苦手な企業体質を持っているような気がする。ただし、大きな文字の紙面は非常に読みやすく、評価に値すると思う。

来週末に尾道に出かける。その時には毎日と産経を読むことにしよう。
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長春滞在中は、長春大学外国語学部日本語学科の学生が、ボランティアとして世話を焼いてくれた。英語やロシア語のボランティアは男性も居たが、日本語学科はなぜか全て女性であった。
 4f356f12.jpeg
 ボランティアの学生たち。私にも同じ年頃の2人の娘がお  り、親近感が持てた。







日本語はかなりしっかり話せるが、英単語を交えると途端に会話がかみ合わなくなる。義務教育の中で英語の授業はないらしく、ホテルの従業員でも英語が通じる人間が少なく、フロント係でも英語の単語で問合せをすると(私も単語を並べる程度しか出来ないのだが)、別の係りを呼ぶのには驚いた。
 
途中で3時間ほど時間が空いたので、どうしようかと思案をしていたら「一緒にアパートに行きましょう」と言う。一瞬どきりとしたが、デパートの間違いだとわかり、なぜかほっとした。
 
全員大学の向かいにある寮で暮らしているとの事。寮費は1年間で、8人部屋だと400元(為替レート135円で年間5400円になる)、6人部屋で600元、4人部屋で1200元、一人部屋はないそうである。
 
1ヶ月の生活費は、「お洒落を別にすると300元」とのことである。1100円ちょっとで生活できるようだ。バスや電車の初乗りは1元であり、感覚としては1元が100円~150円に相当すると思えばよい。例えば空港からホテルまでのタクシー代は100元であり、高速を利用して45分ほどの距離なので、日本では15千円はかかるのでおおよそそんな見当だ。
 
施設を見学に2度ほどバスで出かけたが、子供の姿をほとんど見かけなかった。思い起こすと大連の空港で3時間もウロチョロしていたのだが、子供に出会うことはなかった。
 
施設見学の途中で立ち寄った公園で何人かの子供を見かけたのだが、両親の間に1人挟まっているだけだった。ボランティアの彼女達に聞いてみると、4人とも兄弟は居ないとの事だった。一人っ子政策は徹底されているようで、少子化に関しては日本と同じである。
 
ただ日本との違いは、平均年齢で10歳若いことで、少子化のダメージが表れるのは10年~15年先のことだろう。10年ほどは高度経済成長が続き、5年ほどスローダウンし、その後は少子高齢化の洗礼を受けるのではないだろうか。

鳩山政権と民主党の支持率は極めて高い結果になっている。政権誕生直後は、ハネムーン期間と言われるが、新婚気分は何時まで続くのか注目だ。
今朝は8時前に家を出なければならなかった。タイムアップで午前中にブログの更新ができず、夕方になってしまった。中国の話の続きを書いていたのだが、気になることがあったので中国の話は明日に譲る(明日も上野発9時の電車に乗らなければならないので、更新できるか微妙なところだが)。

昨日、ようやく鳩山内閣が発足した。ポロポロ途中で顔ぶれと担当が漏れてきたのだが、鳩山氏からは緘口令が敷かれていたにもかかわらずである。社民党の党首などは、「黙っているように言われているのだが、言っちゃいます」という発言まで報道されている。

NHKでは前日の夜には陣容が固まったという報道であったが、昨日の日経の朝刊では13人の氏名しか掲載されておらず、5人が漏れていた。仙石行政刷新、直島経済産業、原口総務、北沢防衛、藤井財務の5人である。

これらの名前はNHKでは報道されていたのに、あえて日経では名前が記載されていなかったのである。私の就寝時間は11時前であり、NHKのニュースはそれ以前のもので、日経の朝刊の締め切りには十分間に合うはずなのに、あえて登場させなかったのである。

勘ぐれば、“裏が取れなかった”ということになる。記載のなかった5人は緘口令に忠実に従ったという見方もできる。逆に、名前の挙がった大臣は、はしゃぎすぎではないだろうか。今後の行動をじっくり観察してみたい。

もう一つは記者会見である。大臣の記者会見は寝てしまって聞き損なったのだが、首相の会見は夕方だったのでライブで聴くことが出来た。相変わらず、大新聞やNHKの記者の質問が続き、外交政策や国家戦略室の役割などこれからの進め方の問題を取り上げた意味ある質問もあるが、拉致被害者に対する謝罪(容疑者の赦免要求に署名した人が閣僚になっていることを取り上げてのもの)や、献金問題など内閣発足にあたってどうかという質問も多かった。

民主党は記者クラブ制度を廃止することをかねてから主張している。小沢代表の西松疑惑の時か、代表辞任の時か忘れたが、質問者の中にジャーナリストの上杉隆氏がいて、新鮮な感じで聴いたことを思い出す。昨日の会見では、相変わらず大手メディアしか登場せず、記者クラブ制度はまだ廃止されていないようだ。

事務次官の定例記者会見が廃止され、記者クラブ制度も廃止されるとなると取材方法も一から変えなければならず、抵抗が大きいのだろう。政権交代にもっとも付いていけないのはメディアかもしれない。

事務次官の定例会見廃止の方針により、気象庁長官の定例会見も見合わされているらしい。気象庁は専門職の集団であり、いくら政治主導といっても大臣や副大臣が関与できるものではなく、やりすぎではないだろうか。

昨日から下痢が止まらない。体温も夕方には37.9度まであがり、ようやく夜中の3時には37度まで下がった。インフルエンザが気になるところだが、咳もクシャミも全くなく、咽喉の痛みもない。先週からタイトなスケジュールで出張があった上に、中国への強行日程で疲れが出たのだろう。

ずっと一人旅であり、気疲れのせいだと解釈している。これまで海外に出かけた時に、一人だったことは一度もなく、言葉も通じない中での緊張が疲れを呼んだのだろう。

大連から長春へは1時間ちょっとであるが、乗り継ぎに3時間あり、空港で時間をもてあますことになる。コーヒーショップに入って、コーヒーを飲んだがこれはとんでもない代物だった。煮詰まったコーヒーであり、中国はコーヒーを飲まない文化だ。長春のホテルで朝食と昼食はバイキングだったのだが、同じような煮詰まったコーヒーであり、誰も手を出そうとせず、よけい煮詰まっている感じだった。

大連のコーヒーショップでは、4人用のボックス席で休んでいたが、空いているテーブルがあるにもかかわらず、私の席に中国人女性の3人組が相席となってしまった。美しい女性なら歓迎だが、おばさん3人でうるさく、とうとう追い出されてしまった。

ホテルのバイキングの席でも、必ず目の前の席には遠慮なく誰かが座る羽目になり、一人旅を満喫することはできなかった。

長春への飛行機を搭乗口で待っていると、何やら放送があり、周りの乗客が移動を始めた。状況把握しようとキョロキョロしていると、「搭乗口が5番から13番に変更された」と日本語の声が聞こえた。福岡でシイタケを中国から輸入するビジネスを手がけている、長春出身の中国人女性が声をかけてくれたのだ。

その女性と飛行機の座席は少し離れていたのだが、隣の席の人と交渉し、私の席と交換してくれた。中国人女性にもてるのかと勘違いしそうになる。

その女性は、月に1度故郷へ持病の針治療のために、帰っているそうで、シイタケは“旨み”のある商売なのだろう。この女性は親切にも、長春の空港で迎えに来た男性にホテルまでのタクシーを手配するように依頼してくれた。値段の交渉をして100元でOKとの事で、先に着いた人は150元を要求されており、この差は大きい。

これがよくなかったことが後でわかった。長春大学の日本語学科の学生が、空港まで迎えに来ていたのである。確かに、到着ロビーで名前を書いたボードを持った人が居たが、迎えがあるとは思いもしなかったので、無視をして通り過ぎてしまった。

今回は、聾唖者の高等教育におけるサポートシステムについての国際会議の取材のために出かけたのだが、長春大学が幹事であった。熱烈歓迎を実践しており、日本人の参加者が6人居たが、日本語学科の学生4人がボランティアで我々の世話をしてくれた。

娘と同じくらいの年頃で、色々話をし、学生生活の断片がうかがえた。その話は明日にでも。

熱はようやく35度台の平熱に戻ったが、下痢は相変わらず続いている。中華料理を食べ過ぎた分を調整しているようだ。

3泊4日のあわただしい中国への出張であったが、私にとって香港・台湾への旅行はあるものの、中国本土は初めてだったので、書きたいことが一杯ある。今週のこのブログは中国の印象記とするつもりだ。

長春と大連という中国東北部の街に触れただけだが、中国の活力に圧倒され、これからは中国にお世話にならなければならないことを実感した。

大連は昔の旅順、長春は満州国の首都の新京である。大連では国内線への乗り継ぎで行き帰りに空港で4時間ずつ滞在しただけだが、空港の滑走路の向こうに、グレードの高そうなマンションが立ち並んでいる。

アメリカのオーランドでゴルフをしたときに、コースに沿って別荘が立ち並んでいるのに驚いたことがある。私のようなスライサーは、度々軒先を訪問することになり申し訳ない思いをしたのだが、その時と同じような光景である。離着陸の騒音が煩わしいはずなのに、わざわざ居を構えるとはどういう考えかわからない。

とにかく、新築でグレードの高そうな家が多いという印象で、長春の街でも同じような印象を受けた。

長春は自動車工場があり、中国のデトロイト・三河のような地域であるらしいが、とにかく自動車の数が多い。片側4車線の広い道をひっきりなしに車が行き交っていた。

にもかかわらず、信号が極端に少ないのである。宿泊した長白山ホテルの前はロータリーになっており、そこから放射状に道路がつながっている。ホテルから10分ほどのところにデパートがあるのだが、信号のない道路を横断しなければならない。片側4車線の道路であるから、覚悟が必要とされる。

あちこちでクラクションの音が響いているが、ほとんどは横断中の歩行者に向けての警告である。自動車中心社会が、長春のような田舎(?)街でも到来しているのである。

特徴は車齢が若いことである。アメリカではよくこんな車で道路を走るなというような光景を目にするが、長春にはポンコツがなくピカピカの車が多いのである。2000年以降に車社会が到来し、この2~3年で急速に増えたのではないだろうか。

不思議なのは、荷物を運搬する車の割合が少ないことだ。東京だと乗用車の比率は5割くらいだと思うのだが、長春の街中ではタクシーも含めると乗用車の比率は8割を超えている印象だ。

自動車やテレビなど耐久消費財の普及は進んでも、生活の質を向上させる細々した物はこれからということだろう。日曜日の午後に訪れたデパートの中や通り道の賑わいは、昭和30年代の大阪を髣髴とさせるもので、高度経済成長前期ということなのだろう。

おそらく中国の経済成長は後5年は続くと思う。日本はますます中国経済への依存を深め、「お世話になる」ということを実感した。

中国国内の温度表示は摂氏であり、先日私がネットで見たのは中国が英米向けに出しているものを翻訳したためなのだろう。

今朝からひどい下痢に悩まされ、この文章を書くのが途切れ途切れになり随分時間がかかってしまった。向こうでは体調は何ともなかったのに、昨晩食べた寿司がわるかったのだろうか。


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