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昨夜は11時過ぎまでは頑張って「金環蝕」を観ていたのだが、ラストは睡魔に勝てず見損なってしまった。今晩からの3本は山崎豊子原作のものだが、金環蝕だけは違う作家のものである。原作は読んだのだが、誰だったか忘れてしまった。原作者を確認するためには、ラストまで起きていなければならなかったのに、2時間40分は長い。

金環食は1970年代後半の映画だが、映像を見ていてやたらと目についたのが、タバコを吸うシーンである。会話の場面が多い映画であるが、そのほとんどでタバコを咥えるのである。国会の決算委員会に参考人招致された人物までもがタバコをくゆらしているのである。嫌煙者にとっては、映画を見ているだけで受動喫煙を感じるのではないだろうか。

時代の違いというとそれまでだが、喫煙者にとっては天国のような時代であったと思う。しかし、傍若無人に所構わず煙を吐き続けた結果、喫煙者が駆除されてしまったのではないだろうか。映画を観ながら、思わぬところで反省させられた。

今晩は「不毛地帯」で、これも公開当時劇場で鑑賞し、原作も読んだ作品である。番組表を見ると、0時10分までの3時間を超える作品である。はたしてエンディングロールを見る事が出来るのだろうか。

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今朝は湿度の高さで2時に目が覚めてしまった。エアコンのドライでなんとかしのいでいるが、次の電気料金の請求書に目を回すことになると思う。

この時期楽しみの一つが、ラジオの「子ども科学電話相談」である。子供の疑問にハッとさせられるし、解説者が子供にもわかるように優しく回答するのも参考になる。高校野球の期間は中断するので実質20日間ほどしかない貴重な時間が、今週は国会中継のために4日間も潰されることになってしまった。

質問者の顔ぶれをみると、今日は自民党の総裁と政調会長が質問に立つことになっている。昨年の衆議院選挙で中堅・若手が大量に落選したため、とうのたった人物しか残っていないために仕方のないことだが、この連中のパフォーマンスのために子供の貴重な時間が失われるのは残念でならない。

今晩から、山本薩夫監督の作品がBSで放映される。今年は生誕百年にあたるそうで、それを記念してのもののようである。夜の放映は代表的な作品であるが、昼の1時からもそれ以外の作品が放映される予定だったが、これも国会中継に押しのけられてしまった。残念だ。

今晩は「金環食」で、封切当時に観たし、原作も読んだ記憶がある。30年ぶりに観直すのが楽しみだが、9時からの放映であり終了は11時45分だ。今晩は少し水分補給を控えて備えなければなるまい。

昨日から夏空が戻ってきた。今週一杯は暑い日が続きそうだが、暑さに体が馴染んだので、猛暑日にならない限りしのげると思う。

住民基本台帳の人口が発表され、人口減が明らかになった。同時に都道府県別の人口増減のデータも示されているが、人口が増えているのは南関東の4都県と愛知、滋賀、大阪、福岡、沖縄の9都府県だけであり、38の道府県が人口減である。

国勢調査のデータで、10年スパンでの人口増減を調べたことがある。国勢調査は1920年が第1回で、その20年代は人口減は一つもなかったが、30年代は5県が減少県になっていた。

40年代は戦争中の疎開があり、東京だけが人口減少県となっている。その後50年代は16県、60年代は22県が減少となり“過疎化”という言葉が注目された時代である。

不思議なことに、あれほど問題となった過疎化にもストップがかかり、70年代に入ると人口減少が一つもないという珍しい時代を過ごすことになる。第二次ベビーブームの時代でもあるが、戦後の日本の社会システムが完成し、落ち着いた時代が到来したためでもある。

それも束の間に、80年代は8県、90年代は15県が減少県となり、2000年代はおそらく30を超える県が人口減少を迎えるはずで、過疎化が社会問題となった60年代をはるかにしのぐ時代の到来となりそうだ。

失われた10年は、70年代にピークを迎えた日本の社会システムが、80年代はその余熱で推移し、90年代に温めなおそうとしたがその方策がわからずに生じたものだと思う。

2000年代にもその“解”がわからず、失われた20年となり、さらに10年代には失われた30年が起こりそうな気配が、38の県での人口減少だと思う。私は「大きな政府」をあえて選択することが、失われた30年を回避する処方箋だと思うのだが…

梅雨明け10日の言葉通り、猛烈な暑さが10日続き、昨日から一服状態になった。暑さ対策が行きすぎたのか“引きこもり”状態になっていただけに、少しほっとする。閉じこもりが運動不足となり、その結果少し腰に違和感がある。散歩を心がけねば。

パナソニックが電工と三洋電機を完全子会社化することを発表した。この統合の狙いは、意思決定のスピードにあるらしい。大久保社長のコメントとして、「世界の同業他社は100メートル競走の速さで変革している。我々は中距離競走のスピードだったのではないか」と日経では報じている。

90年代から0年代に続く失われた20年において、電機業界の凋落は著しい。この間90年代は韓国メーカー、0年代後半に入ると中国メーカーも力をつけており、この要因として意思決定のスピードの差は特に設備投資に顕著に現れたのだろう。

完全子会社化することにより、組織の壁が取り払われ、重複投資を避けるというメリットはあるのだが、強烈なトップのリーダーシップがなければ、図体だけがでかいウドの大木になってしまうという危険性もはらんでいると思う。

この意思決定は、長期的なビジョンを明確に描きながら、一方では四半期決算という短期的な市場の評価を受るという、難しいかじ取りをしなければならないということになる。

これをうまくこなす経営者は10億円の報酬があってもだれも文句は言うまい。問題はその成果をどのタイミングでチェックするかということだ。2~3年のスパンで見なければいけないと思うのだが、株式市場では毎日評価にさらされ、4半期決算で株主の評価を受けるということになる。

意思決定のスピードが重要になるのは、評価のスピードが速くなっているためということか。だんだん嫌な世の中になってきた気がする。
昨日のブログで、スエズ運河がテロリストに狙われた場合の危惧について述べたのだが、アラビア半島を挟んで反対側のホルムズ海峡でテロと思われる爆発事故が起こったのには驚かされた。虫の報せということか。

一昨日発表されたヤフージャパンとグーグルの提携について、マイクロソフトが「競争を阻害する」という懸念を表明している。アメリカではヤフーがグーグルと2年前に提携しようとして司法省から独占禁止法違反で反対され断念し、その結果マイクロソフトとの連携に転じたという経緯がある。

パソコンのOSで独占しているマイクロソフトが、検索エンジンで寡占状態になっているグーグルを非難するのは筋が通らないと思う。以前使っていたパソコンで自動更新の結果エクセルに不具合が生じたときに、問い合わせ窓口の対応のあまりのひどさに、独占の弊害を実感したことがある。そのマイクロソフトが懸念を表明するというのはいかがなものか。

IT業界というのは一人勝ちしかない世界のようである。最初は何社も参入するのだが、結局は1社だけが生き残ることになる。負け組はあっても勝ち組は無い。1社しか残らないのである。

生き残りをかける間は競争があり、切磋琢磨の結果勝者が決定される。勝者の方式がスタンダードになり、市場を席巻することになるのである。そうなると違う土俵での戦いが始まることになる。

例えば、汎用コンピュータの時代はIBMが天下を取り、日本のコンピュータ・メーカーも“互換機”の開発に踏み切らざるを得なかったのである。しかし、このことがパソコンをIBMの汎用機への対抗馬として、登場させるきっかけにもなったのである。

マイクロソフトの天下をグーグルがひっくり返したのだが、グーグルをひっくり返すのは何なのだろうか。


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