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昨日がサクラの満開で、今日あたりから少しずつ散り始めるのだろうが、5日の入学式には、サクラの下での記念写真には十分間に合いそうだ。

サクラの散り始めに合わせたように、自民党も散り始めたようだ。参議院で代返をした議員の辞職に続いて、与謝野馨が離党届を提出し、今週には何人かの離党者が出るようだ。

昨年の衆議院選挙の後離党した議員は、今週の離党者も含めると9人になる。背景にはみんなの党の支持率の上昇を見て、「第三極」へのうごめきが出てきたためであろう。90年代初頭の、新生党やさきがけが生まれたのと同じ構図だ。

当時は、日本新党の躍進もあり、細川政権が誕生する原動力となったが、今回はうまくいかないと思う。理由は二つある。

一つ目は、政策面である。離党しても、民主党への抵抗手段として自民党との連携を考えている節があることだ。「保守」ということを標榜しているためだ。

おかしいと思う。昨年の選挙の時に、「ボートマッチ」を試みたことがある。30項目のうちで、私の意見と22項目合致したのが民主党で、みんなの党18、社民・共産・国民新党が15と続いたのに、自民党とは5項目しか一致することはなかった。みんなの党は、政策的には民主党の方が近かったのである。

みんなの党は、民主党への批判票の受け皿になっているのだが、与謝野新党は自民批判票の受け皿になるだけで、大局的な見地からすると方向が違うような気がする。

もう一つの理由は、若さに欠ける点である。予想される顔ぶれをみると、ロートルばかりである。いくら高齢化社会とはいえ、平均年齢が70歳に近い政党ではいかがなものか。もっとも、若手は昨年の選挙で多くが討ち死にし、離党したくてもいないのかもしれないが。

いずれにしても、自民党のメルトダウンは避けられないようで、往年のライバルの社会党が社民党になってしまったように、抜け殻だけが残るような途を辿るのだろう。出るも地獄、残るも地獄ということか。

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