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デンマークで開かれているCOP15は、国益の対立で合意は得られない状況になりつつある。先進国と発展途上国の対立が抜き差しならず、削減目標に合意を得られるのは数年では治まらないと思う。

基準年からいくら削減するかの論議や、基準年を何時にするかなどの議論が目立つのだが、数値の取り方に問題があると思う。

そもそも、二酸化炭素の排出量の総量や、増加率だけで議論するのはおかしい。二酸化炭素の排出量は生活様式で大きく異なり、自然に近い生活の場合は少なく、自然をコントロールしてより快適な生活を求めると多くなるものである。

9月に長春を訪れた時、街や道路の明るさや、冷房の効き方の違いに驚いたことがある。あたりまえのレベルが大分狂っていることを実感した。

中国が世界最大の排出国とされているが、アメリカの5倍の人口を抱えているためであり、人口一人当たりに換算すると1/5程度にしかならない。二酸化炭素の排出量は、“文化的”生活を営むほど多くなり、“文化”とは縁遠い生活になればなるほど少なくなる。

人口当たり排出量を無視して、程度の違いがあれ削減目標を定めるには無理がある。自分たちだけ快適なレベルを構築し、途上国の権利を押さえ込もうとする先進国側の主張は勝手な論理ではないだろうか。

一人当たりや、GDPあたりの排出量を調べて見る必要がある。データをそろえるのに手間取りそうだが、頑張るか。
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