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五輪が折り返し点を超え、後半戦に突入した。日本の期待種目は前半に集中しており、後半は野球、ソフトボールを除くとメダル獲得の可能性は極めて低い。そんな中でのメダル獲得は、思いがけない満足であり、インパクトが強いと思う。

昨日も、金メダル1個と銅メダル2個と順調にメダルが積み上がり、五輪前の大方の予想を上回る好成績だと思う。しかし、昨日のメダリストも、前回のアテネと同じ顔ぶれ、同じメダルの色であり、再三指摘してきたリピーターの活躍が益々顕著になってきた。

ここまで日本の獲得メダル20個のうち、新しいメダリストの誕生は、柔道の石井と中村、体操の個人総合、フェンシング、ケイリンの5個であり、残りの15個は前回のメダリストによるものである。既存客が75%を占めることになる。

連続してメダルを獲得するのは、「期待通りの満足」であり、新しい顔によるメダル獲得は、「思いがけない満足」に相当する。両者のバランスが重要であり、今回は思いがけない満足が少なすぎるように思う。お馴染みさんのメダルが3~4割くらいが適当だと思う。

ただし、柔道の4個の金メダルは、いずれも事前予想では苦戦が伝えられていたため、「思いがけない満足」にカウントすべきかもしれないのだが。

女子のサッカーがメダルを獲得すると、「思いがけない満足」の最たるものであるのだが、今晩は20戦して1度も勝っていないアメリカ戦である。気合を入れて応援しようと思う。

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昨日は野球の試合をやっぱり観てしまった。日韓戦となるとどうしても血が騒いでしまうためなのだろうか。最終回に日本が反撃し一打同点のチャンスが続き、韓国も必死の継投策をとったために、ダラダラと時間が進んでしまい、ゲームセットと同時にチャンネルを切り替えたのだが、100Mはゴールした瞬間だった。

武ちゃんマンさんから、「野球は顧客志向ではない」というコメントをいただいたが、昨日はまさにその問題点が露呈したような試合であった。

アメリカのメジャースポーツは、野球に限らず、アメリカンフットボールやバスケットボールも中断が多く、ダラダラした時間が多くなる。作戦タイムが多いためである。

これはテレビ中継との関係で、意図的に仕組まれたものである。CMを挿入する時間を作るために、タイムアウトのルールを定めているとしか思えない。

世界的には最も普及しているスポーツのサッカーや、ラグビーがアメリカではそれほどメジャーではない(メジャーリーグサッカーと呼んでいるのだが)のは、試合を中断するタイムアウトのルールがないため、TVが敬遠しているためだ。

野球が五輪から排除されようとしている理由の一つが、試合時間が長すぎることである。最大のスポンサーであるTVの要請で排除されようとしているのは、皮肉な感じがする。

昨日のメダル獲得は4個であるが、ケイリン以外はアテネのリピートで色まで全く同じである。今女子マラソンが30Kmを過ぎたところだが、リピーターの野口の欠場もあり、メダル獲得は絶望的だ。

今夜はリピーターの一人の室伏が登場するが、最近の調子や室伏の淡白な言動を見ていると、メダルに手が届くかどうかであると思うのがどうだろうか。

石井の金メダル獲得で、ようやく“連覇”以外の金メダルが誕生した。国内の試合では“汚い”という批判が強かった石井の柔道だが、国際試合の舞台で見るとたくましさを感じさせられる。グローバル・スタンダードと、国内標準の違いが如実に現れたと見ることができる。

女子サッカーも大健闘である。中国相手に、最後まで走り続けての圧勝である。予選リーグを3位通過して中国との対戦になったのも幸運だった。2位通過ならブラジルとの対戦になり、苦戦を免れなかっただけに、ニュージーランドとの思わぬ引分が功を奏したといえよう。

準決勝はアメリカとの対戦になる。これまでアメリカとは20試合戦って、3引分17敗と一つも勝っていない。そろそろ順番が周ってきてもおかしくはない。次の試合は、気合を入れて応援したい。

カヌーで4位入賞が生まれた。マイナーなスポーツでの入賞は、クレー射撃の4位、フェンシングの2位に続いてのものである。

ロンドン五輪に向けての足がかりを築けたことが大きいと思う。というのも、今年はスポーツ振興くじ(サッカーくじ)の売上が好調で、1000億円を超える売上が期待できる。このペースは落ちそうにもないので、次の4年間は各競技団体に相当の助成金が捻出できそうである。

財政に余裕のないマイナーなスポーツ団体にとっては、干天の慈雨のような存在になると思う。4年間は潤沢な強化資金が供給されるだろうから、次への期待を抱かせる種目を探すのも五輪の楽しみ方の一つだろう。女子ホッケーなどもその一つであると思う。

それにしても、財政が豊かだと思われる男子サッカーやバレーボールは不甲斐ない結果である。試合振りをみていると、ハングリーさに欠けており、恵まれすぎても駄目なのだろう。

昨夜は見るつもりはなかったのだが、ついつい野球の台湾戦を見てしまった。試合開始が1時間遅れたために、12時前までかかり、居眠りしながらの観戦となってしまった。

上原が締めくくりに登板するのに気を使ったのか、打線が9回に奮起し、何とか凌ぎきった。これで選手も落ち着いて、次戦以降は順調に勝ち星を積み重ねるのではないか。

それにしてもテンポよく進行するほかの競技に比べ、野球は冗長な感じがするのは否めない。無理やり五輪に復活させるよりも、野球はWBCの規模拡大を考える方がよいと思う。

水泳競技は世界新、日本新の連発で、日本新を出しても決勝に残れないような種目もあるほど、高速レースが続いている。高速水着の普及もあるのだが、プールの構造も高速化を演出しているような感じがする。選手が泳ぐことによって生じる波を吸収し、抵抗を和らげるようになっているのだろう。

スケート競技でも、カルガリーのリンクは世界記録を誕生させる場所として有名であり、陸上競技でも昨年世界陸上が開かれた長居や国立競技場は高速トラックである。今年の代表選考を兼ねた等々力は記録の出にくいトラックであったような気がする。

今日から陸上競技がはじまるが、競泳と同様にトラック競技は好記録が連発するような気がする。

世の中はお盆休みに入り、連日続いていた水道管の入れ替え工事もストップして、静かである。この水道管工事は歩道上で行われているのだが、なんと歩く部分の下ではなく、街路樹のある部分の下を通っているらしい。

街路樹を一本一本抜きながらの工事であり、工事関係者も余計な手間が一つ増えたとぼやきながら作業をしている。メンテナンスの必要なものを街路樹に沿って通すなど、ナンセンス極まりない行為なのだが、管理責任者が各々異なり、馬鹿な設計の責任が誰にあるのかわからないようである。

縦割り行政の弊害がもろに出ているような気がする。

五輪は昨日も柔道の金メダルがあり、4個目となった。顔ぶれを見ると、いずれもアテネからの連覇であり、新顔はフェンシングの銀メダルが最高である。今回連覇した柔道の3人は、アテネの時にはあまり期待されておらず、チーム全体の勢いで優勝した感の強い選手ばかりである。

その証拠にアテネ以降、国際大会で芳しい成績を挙げられず、挫折を味わっている。北京の代表の座を掴むのもやっとの思いの選手たちだったのだが、見事に4年後に復活を遂げている。北島も五輪の中間の世界選手権などでは、必ずしも王者と呼べるような成績ではなかった。

柔道の谷や体操の団体も銀メダルであり、これまでに出場した前回のチャンピオンはいずれも好成績を治めている。マラソンの野口が欠場したので、この後登場する種目では柔道の鈴木、ハンマー投げの室伏、女子レスリングに期待というところか。

商売の世界では固定客の比率が低い店は安定性を欠き、固定客の依存度が高いお店は成長力に欠ける。適度なバランスが必要なのだが、ここまでの柔道や水泳を中心にした流れを見ると、お馴染みさんのウエイトが高すぎるように思うのだが。


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