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関東地方の梅雨明けが、近畿・東海地方を飛び越えて発表された。例年の気象庁の梅雨明け宣言は、実感よりもやや遅れ気味なのだが、今年はドンピシャのタイミングだと思う。いつもなら缶ビールは1本で済むのだが、昨夜は珍しく2本も飲んでしまった。それだけのどの渇きが強かったということか。

ビールを飲みながら、サントリーとキリンの経営統合について、もう少し考えてみた。新聞の解説では、統合により縮む国内市場から、海外で積極的に展開するため手を携えることになったということになっている。

自動車や家電などの耐久消費財メーカーは「失われた20年」による国内市場の縮み現象に、経済危機による海外市場の低迷で苦境に立っているのに対して、食品メーカーは堅実な推移を辿っている。注目したいのは、大手スーパーが統合に反対の声を上げていることだ。消費が伸び悩む国内市場で、強力なメーカーが登場することで力関係が変わることに対する危機感からで、公正取引委員会からもまったがかかるかもしれない。

スーパーも合併を繰り返して巨大化し、取引関係で有利な立場を築いてきており、身勝手な気もする。エリアマーケティングの世界において、成長市場は市場の細分化、成熟市場は市場の統合化という原則がある。

市町村合併や、道州制論議もこの原則にあてはめることができる。市場がシュリンクしている中ではこのような流れは自然な流れなのだろう。銀行などはその典型例で、20年前とは全く様変わりしている。

どうもこの原則には違和感がある。右肩上がりが前提になっている原則だからだ。成熟市場といっても、伸び率が鈍化しているだけで、少ない成長から果実をいかに得るかというために統合による効率化を目指しているものだと思う。

右肩下がりの時代になるとこのような原則はあてはまらないのではないだろうか。消費者が豊かな生活を実現するためには、選択の自由度が高まることが必要であり、経営統合は選択の自由度を狭めることになってしまうのではないだろうか。

消費者は創業の“志”に基づいた。企業の“心意気”を見ていると思う。「寄らば大樹」的“志”は消費者に受け容れられるのだろうか?

サントリーとは何度か仕事をしたことがある。ユニークな社風で“心意気”の好ましい企業だと思っていただけに、キリンとの統合には反対だ。



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