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なんとも不愉快な話がある。会社更生法の適用になるJALの株価が上がっているのである。経営破綻が決定的になり、値下がりを続けているJALの株価は、一昨日の7円から昨日は8円へと1円上昇した。

会社更生法が適用されると、“株主責任”ということで100%減資が予定されており、紙くずになるものを巡ってマネーゲームが行われているのである。7円のものを8円で売ることが出来れば1割を超える利益を手に入れることが出来る。悪くはないと踏んだ連中が参入し、昨日の東証の取引の3割がJALのものであるという。

最後にJALの株を手にしたものは「ババを引いた」ことになり、チキン・ゲームを楽しんでいるのかもしれないが、私には腐った肉にたかるハゲタカのようにしか見えないのである。

昔は商というものが卑しいものとされ(騙すのがあたりまえのため)、士農工商の世界では4番目にランクされていた。ベニスの商人も同じ文脈であろう。当時はトレーダーというなりわいはなかったが、もしあったとしたらどこに位置づけられるかは明白だ。

アメリカでは「金融危機迷惑税」というものを徴収することが検討されている。金融機関は公的支援を受けて危機を乗り越えたにもかかわらず、高額のボーナスを復活させていることに対するペナルティであるらしい。

5兆円規模になるらしいのだが、金融機関にとってはたいした金額ではなく、迷惑税を払っているのだからとかえって開き直る口実にもなるらしい。小学校の時から株の取引を教えられると、頭の中に金のことしかない連中が出てくるということか。

今日のカレンダーの標語は、「うぬぼれると成長はとまる」。思い上がりや自信過剰は、知恵を閉ざし、進歩を止めます。何事にも謙虚に、となっている。
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12月の中ごろに6泊7日で滞在された冬将軍様は、“一級”の寒波であった。昨日から滞在されている冬将軍様は、“特級”の寒波であるらしく、布団から中々抜け出せず更新が遅れてしまった。

和という言葉が日本を意味するようになったのは、明治以降であるが唯一の例外は和歌という言葉だけのようだ。この話はもう少し推敲して、明日の掲載とする。

小沢土地疑惑で、ついに検察が強制捜査に踏み切った。連日検察のリークを垂れ流していたメディアは、大喜びであるようだ。

メディアから小沢幹事長が毛嫌いされるのは、記者会見で馬鹿な質問をする記者をやり込められることが多いのも一因ではないだろうか。

メディア受けがよくない“大物”に中日の落合監督がいる。三冠王を3回も獲得している選手なのに、2年続けて野球の殿堂入りを逃している。今年は東尾が選ばれたのに、落合は1票足りなかった。どうみても野球人としての実績では落合の方が上なのに、記者の心証が悪いことが落選につながっているように思う。

落合の心証が悪い理由は、馬鹿な質問をする記者をやり込めるような発言をするためで、小沢幹事長のケースと酷似しているように思う。

今日のカレンダーの標語は、「勇気を持って一歩を踏み出そう」となっている。特捜部も勇気を持って踏み出したのだろうか。
1日寝坊したお陰で体調はすっきりし、今朝はいつもどおり5時前には目が覚めた。このペースを維持したいものだ。

昨日からの話の流れで行くと、日本的価値観とは何かということを触れなければならない。しかし、これは一言や二言で済まされるものではなく、色んな観点で考える必要がある。1年では終わらないかもしれない。

まずは、呼称から考えて見たい。日本の事を表現するのに、“和”という言葉を用いることが多い。和食、和風、和式などの和である。普段何気なく使っている言葉なのだが、なぜ“和”というのかよくわからない。

まず思い浮かぶのは、大和の国の和から出た言葉なのだろうか。和食や和風などの表現は、欧米との対比で生まれたならば明治以降の概念であり、中華との差別ならばもっと前の概念である。これは日本国語大辞典で調べるほかはない。今日は、図書館に行くことにする。

気になるのは、卑弥呼の時代は倭の国と称していたが、ここで用いられている“倭”との関連はないのかということである。

もう一つ気になるのは、“輪”という言葉である。大相撲の理事長選挙のゴタゴタをみると、この“輪”にも日本的な臭いがしてならない。

今日のカレンダーの標語は、「ルールの中に楽しさがある」となっている。

昨夜は、寒さ対策として久し振りに熱燗をやったら、飲みすぎてしまい寝坊してしまった。8時までグッスリになり、お陰で気分はすっきりなのだが…

新興国の上澄み対策(“中間層”という言葉がよく使われるようだが、ちょっとニュアンスが違うのではないだろうか。私は上から10%位の所得レベルを想定している。)としての観光の重要性をもう少し述べたい。

観光という言葉の語源は、「観国之光」という言葉にあるということは、このブログで既に述べた。http://csiwithken.blog.shinobi.jp/Search/

観光には、癒しやリフレッシュなどの楽しみと同時に、“知る楽しみ”という側面もある。社会的エリートである上澄み層にとっては、後者のウエイトがかなりの比重を占めると思う。

欧米=キリスト教的価値観にはない日本が育んだ日本流の価値観が、観光という行為を通して訴える大きなチャンスになると思う。特に、食や“おもてなしの心”が、欧米流と差別化をするためのキーワードになると思っている。

観光とは、「文化の輸出」であり、日本的価値観が浸透することにより、日本の商品やサービスが支持されることにつながると思う。観光は、日本的価値観の尖兵ではないだろうか。

今日のカレンダーの標語は、「思いが変われば周囲が変わる」という言葉である。
昨日の話しの続きを。何故新興国戦略においてCSが決め手となるかの補足をする。

進化論的な立場で考えると、国の発展・成長段階は①物不足の時代=基盤整備、②いかに売るかの時代=成長への助走、③差別化の時代=高度成長、④CSの時代=生活の質の追求、⑤SS(社会満足)の時代=成熟化社会の実現の5段階になると思う。

先進国は2000年以降、⑤の段階に入っているが、日本は90年代後半から先進国の中でも先頭を切って成熟化社会を迎えており、舵取りを間違えると⑥の衰退の時代に突入するかもしれない(既に突入しているという見方も出来るが、私はギリギリ崖っぷちで留まっていると思う)。

この観点で世界の国を眺めてみると、アフリカ諸国などは①の段階が大部分であり、北朝鮮も①レベルだろう。我々が対象とする新興国と呼ばれるグループは②ないし③の段階の国々で、中国やロシア、ブラジルなどは③、インドやインドネシアは②から③に移り変わろうとしている時期である。

中国やロシアなどでも③の段階であるからCSが決め手にはならないのだが、上澄み層=エリートだけを見ると④の時代に入っている人が多くを占めており、CSが競争の決め手になるのだと思う。

CSの時代の特徴は、消費者の基準で物事を決めることにあるのだが、その基準は欧米=キリスト教的価値観が主流になっていると思う。これに対して、日本流の価値観=生活様式を訴えることにより差別化を図るというのが私の考えである。日本流の輸出である。

日本のよさをトータルで売り込もうというものである。日本的スタンダードが受け容れられるために、最も手っ取り早いのは体験してもらうことであり、そのためには観光が重要な役割を果たすと思う。

年末に出された政府の成長戦略では、環境・健康・観光の3分野で100兆円の需要創出を図るということが打ち出されたのは、正しい方向だと思う。

観光についてもっと触れたいのだが、明日にまわす。

カレンダーの今日の標語は、「人にも物にも親切に」だ。観光のキーワードの一つだと思う。


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